立原正秋
立原正秋が書いた書籍は全て読んだ。
立原正秋は、日本の美を愛した。小説の中では、かくあるべしといった日本の男女がよく登場する。控えめだが芯の強く着物の良く似合う女。そして、かたくなで妥協しない強靭な精神をもつ男。
立原正秋との出会いは大学生の時。たまたまテレビでやっていた「恋人たち」というドラマ。根津甚八、大竹しのぶ、桑名正博、田中裕子、いしだあゆみ、と名だたる名優が出演するドラマ。この原作が「恋人たち」「はましぎ」。
この小説を皮切りに、片っ端から立原正秋の小説を読んだ。立原正秋から学んだ日本文化は多い。庭、茶、そして能。立原正秋の影響で、岩波文庫「風姿花伝」も読んだっけ。
何よりも、小説に出てくる強い男性に憧れた。多分、立原正秋自身、在日という意識が根底にあったのかもしれない。強くなりたいという思いが人一倍あったのだと思う。そして何よりも真の日本人になろうと心内でもがいておったのやもしれず。そんなそぶりな文章は一つも残されていないのだが。。。
今や、立原正秋の本など書店には一冊も置いていない。大きな書店でも数冊ぐらいある程度であろう。時代は変わったと感じる。
後記
心療内科に通院。主治医の先生から「元気ありませんね」と言われ、そういえば何か疲れている自分に気づいた。今日のような天気(くもり)の日は、みんな元気ないんですよ、と言われ、マイペースでいきましょうと言われた。
会社からの帰り際、アスファルトを見つめながら歩いていると、だんだん暗くなっていき、またも自分が首つり死体になっている幻覚が。。。
思ひ故の物狂いをば、いかにも、物思ふ気色を本位にあてて、狂ふ所を花にあてて、心を入れて狂へば、感も、面白き見所も、定めてあるべし。
これが私の人生かと。。。できうれば、心を失い狂へばよいものを。とぞ思う。
立原正秋が書いた書籍は全て読んだ。
立原正秋は、日本の美を愛した。小説の中では、かくあるべしといった日本の男女がよく登場する。控えめだが芯の強く着物の良く似合う女。そして、かたくなで妥協しない強靭な精神をもつ男。
立原正秋との出会いは大学生の時。たまたまテレビでやっていた「恋人たち」というドラマ。根津甚八、大竹しのぶ、桑名正博、田中裕子、いしだあゆみ、と名だたる名優が出演するドラマ。この原作が「恋人たち」「はましぎ」。
この小説を皮切りに、片っ端から立原正秋の小説を読んだ。立原正秋から学んだ日本文化は多い。庭、茶、そして能。立原正秋の影響で、岩波文庫「風姿花伝」も読んだっけ。
何よりも、小説に出てくる強い男性に憧れた。多分、立原正秋自身、在日という意識が根底にあったのかもしれない。強くなりたいという思いが人一倍あったのだと思う。そして何よりも真の日本人になろうと心内でもがいておったのやもしれず。そんなそぶりな文章は一つも残されていないのだが。。。
今や、立原正秋の本など書店には一冊も置いていない。大きな書店でも数冊ぐらいある程度であろう。時代は変わったと感じる。
後記
心療内科に通院。主治医の先生から「元気ありませんね」と言われ、そういえば何か疲れている自分に気づいた。今日のような天気(くもり)の日は、みんな元気ないんですよ、と言われ、マイペースでいきましょうと言われた。
会社からの帰り際、アスファルトを見つめながら歩いていると、だんだん暗くなっていき、またも自分が首つり死体になっている幻覚が。。。
思ひ故の物狂いをば、いかにも、物思ふ気色を本位にあてて、狂ふ所を花にあてて、心を入れて狂へば、感も、面白き見所も、定めてあるべし。
これが私の人生かと。。。できうれば、心を失い狂へばよいものを。とぞ思う。