相棒の真田が連れの女を殺した後、悪夢にうなされて起きた後の伊達のセリフ。
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あの女は確実に死んだ。
やがて土になる。それだけだ。
素晴らしいじゃないか。
恐いのか?
無理もない。
だけどそれでいいんだ。
それはね。人ひとりを殺したからじゃないんだ。
君自身が、人を殺すことに快感を覚え始めた自分に
戸惑っているだけなんだ。
そうだろ。
何も心配することはない。
僕も最初はそうだった。
不安はじき消えます。
だって君は今、確実に美しいんだ。
それは悪魔さえも否定できない事実だ。
来たんだ。君は。今。
あの輪廻という忌まわしい長い歴史を
たった一発の銃弾で君は否定してしまったんだよ。
そのくだらない時の流れを止めてしまったんだよ。
なんて素晴らしいんだ。
なんて素晴らしい悪魔の時間だ。
現世における法に基づく社会復帰なんてものは
君にとってはもう遠い過去の産物になってしまったんだよ。
分かるか。嘆くことはない。それでいいんだよ。真田。
君はもう仲間だ。
君のその行為は来世への世界で新しい歴史の始まりとして
輝かしい出発を遂げることができるという暗示だ。
君は今確実に美しい。
それは神さえも、神さえも超越している!
君の君自身によるアイデンティティは今確実にここに確立された。
歴史を否定する野獣の血は今初めてここに実を結んだんだ。
分かるか。もう何も恐れることはない。
一気に駆け抜けるんだ。僕と一緒に。
一気に駆け抜けるんだよ。
真田!どうした?何を恐れてる?
(伊達が真田の前に銃を放る)
拾え!その魔性の銃を拾え!
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