コムギとメルエムの最期は、なんて幸せで切なくて美しい最期なんだろう。これを描けるってことが本当に凄いと思う。
道の端。
歩いていると。
カタバミの花。
咲いていた。
鼻を近づけ。
嗅いでみた。
もういない。
私の子。
小さい蝶々を。
追っていた。
薄黄色の。
小さい花は。
あの子の匂いが。
するようで。
カタバミの花。
ひとつだけ。
そっと摘み。
前足の毛に。
擦りつけ。
擦りつけ。
嗅いではそっと。
目を閉じた。
コムギとメルエムの最期は、なんて幸せで切なくて美しい最期なんだろう。これを描けるってことが本当に凄いと思う。
道の端。
歩いていると。
カタバミの花。
咲いていた。
鼻を近づけ。
嗅いでみた。
もういない。
私の子。
小さい蝶々を。
追っていた。
薄黄色の。
小さい花は。
あの子の匂いが。
するようで。
カタバミの花。
ひとつだけ。
そっと摘み。
前足の毛に。
擦りつけ。
擦りつけ。
嗅いではそっと。
目を閉じた。