物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

ココナッツの夜

2020年09月24日 22時54分57秒 | 僕は空を見ている








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加藤直樹 『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』

2020年09月24日 16時56分30秒 | 徒然のこと


ボギーさんから借りた本を読み終わった。
関東大震災時の朝鮮人(中国人)虐殺の生々しい記録。
立ち上がる臨場感と吐き気をもよおすような嫌悪感。
中でも子どもたちが日記の中で記している記述に衝撃と絶望感を覚える。
これは決して忘れてはいけない記録だ。
なぜならこの虐殺は今も続いているから。
まずは日本で。行政もマスコミも隠蔽することで虐殺の印象を縮小化しようとしている。つまり総括ができていない。そして結局今現在もその反省が活かされないままヘイトが横行している。しかも時の政府によって。
もう一つは世界で。BLM運動がこれだけ大きくなるのはなぜか。非常事態には虐殺が起こりかねない差別が根強く残っているからだ。
そしてもう一つ忘れてはいけないことは、虐殺したのは普通の一般市民、そして市民を守るべき警察や軍だったということ。誰もが殺す側になる可能性がある。もちろん殺される側にも。
どんな非常事態時にも「人間」であることに留まり続けるために、虐殺の歴史的事実を直視する必要がある。
そして人とのつながりを大切にすること。どんな小さなつながりでも、仲間と思えば踏みとどまることができる。それが差別をなくす一番いいやり方だろう。
忘れないように。そして考え続けるように。


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