道走り空

長田安司 『「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの』

保育園の園長とか理事長とかの書いた本はぱっと見で判断しにくいけど、この本は信用できると踏みました。

ペン画 220

詩1910「びょうしゃ」

まちはしりひとり。
はあはあはあはあ。
わらってはいない。
おべんきょうの。
おべんちゃらの。
せけんはずれの。
ほんさがしてる。
どこかにおちてないかなあ。
だれかかかえていないかな。
そらからふってこないかな。
ここをほったらあるかなあ。
じめんをちょこっとほってみた。
ありさんすからかおだした。
しばらくながめたら。
ぽろぽろぽろぽろとびだした。
おにぎりのごはんひとかけおいた。
たかった。
もうひとつおいた。
たかった。
すいとうのおちゃすに。
いれたった。
あーきょうはよかった。
ってかえった。

明けの空が見えたから

安藤明子 『アペタイト/月のうた』 特典CD

両A面アナログレコードなんだけど、CDがついていて、ギターの弾き語りバージョン。
こっちを先に聴いた。いい声だなあ。

ペン画 219

詩1909「いけるとこまで」

ぽろり。
ぽろりと。
おちてゆく。
なるべく。
道を離れて。
あるく。
遅い月が。
ついてくる。
いきものの。
けはいは。
じめんにもぐり。
きたも。
ひがしも。
みなみも。
にしも。
わざとはあっと。
いきをはく。
それっきり。
それっきり。
夜はまだ続く。
じゃあいけるまで。
いけるまで。

なにもないけど

黒木重雄作品集 『つつけずにつづける』

平成25年度宮崎県文化賞受賞記念作品集。
昔からの作品を順に並べてある。その中にいろいろ好きな作品はあるけど、一番凄いのは最新作だと思う。挑戦者であり続けるというのは本当にすごいな。これからも楽しみです。