渡辺さん家

スイーツ大好き渡辺さんの時々日記

2021年の事件簿 完結編

2023-03-14 23:42:17 | 日記・エッセイ・コラム

ある日の深夜12時30分

アパート住まいの わが家の玄関を開けようとガチャガチャやっている人がいる

鍵穴に鍵を差してさらに開けようとしているような音がする

最初は同じフロアの人が家を間違えたのかと思ったけど

そんなのすぐに気づくだろう

扉の前から居なくなる気配がないので、さすがに気味が悪くて

穴からそーっと覗いてみた

そこに居たのは

見知らぬおばあさん

扉の前でうずくまっている

主人が対応すると言う(;´・ω・)

扉にチェーンを掛け、そっと開けて声を掛けた

「どうされました?」

「ここは私の家だから帰って来たんです」

へ?

私たちが入居する前の住人かなぁ?深夜徘徊というヤツのようで

「住所、言えます?」と聞くと

町名までは言えるが番地が出てこない

「ご家族の連絡先とか、何か住所が分かるもの持ってますか?」

おばあさんは手提げの紙袋を二つ持っていて

ゴソゴソ探すと二つ折りのガラケーを取り出した

が、操作の仕方が分からなくて電話がかけられないと言う

もう一度紙袋をゴソゴソすると、今度は郵便物が出てきた

これで住所が分かる(*‘ω‘ *)

おや?目と鼻の先のアパートじゃないですか

これから警察を呼ぶと事情徴収やらで何時に寝れるか分からないからと

主人が家まで送っていきました

おばあさんは杖をついていて、紙袋を2つ持ち

どこかで転んだのか背中にたくさん枯葉やらゴミがついていたそうです

しかも自宅が見えているにもかかわらず別の方向に歩いて行こうとしたりして

かなり心配な様子だったと主人が言っていました

自宅に到着すると、どうやら同居人はいらっしゃらないようだったそうです

誰かに知らせたほうがいいよね?(-ω-)

誰に?どこに?

これから毎日おばあさん来たらどうしよう

さすがに対応できないかも

介護に詳しい友人が「地域包括支援センターに連絡するといいよ」

と教えてくれました

翌日すぐに連絡をし、おばあさんについての報告をしました

警察にも同様に電話をしたところ

「また同じ事がありましたらドアは開けなくていいですから警察に連絡をしてください。警察の者が向かいます」

と言ってくださいました

さらにその翌日、地域包括支援センターの職員さんから連絡があり

おばあさんのご家族とケアマネージャーさんに報告をして

同じ事がおこらないように対応していきます

と教えてくださいました

それから間もなく、おばあさんの部屋は空き家になりました

ご家族と同居されたのか、施設に入られたのか

アパートの前を通ると「おばあさん元気かな」と思うようになりました

玄関の扉で思い出したのですが

私が現在のアパートに入居したのが約4年前

結婚をしたことがきっかけでした

入居した時から毎日気になっていた事がありました

朝8時と夕方6時に どこかでドッカンドッカン音が鳴るのです

毎日です

「何の音だろうなー"(-""-)"」と不思議に思っていたところ

出かける時の自分の行動で判明しました

玄関の扉のカギを閉めたかどうかの確認の音だったのです

だいたい100回ぐらい連続で聞こえていました

ちょっと再現してみました ↓

 

コレが3年半ほど毎日続きました

同じフロアの1室に強迫性障害の方が2人、内職の仕事をしに通ってきておりまして

その方々が発している音でした

ご本人の後ろを「こんにちは」と言って通り過ぎると

この確認作業は3回ほどでやめるのですが

誰も見ていないと基本100回ぐらい続くのです

それが3年半経過した頃突然終わりました

支援団体が部屋を引き払ったようです

その後の部屋の修復がかなり大変だったようで

何日も業者さんが出入りしていました

床板を剥がし、張り直し

畳も全部取り換え

壁紙張り替え

その他諸々

部屋が引き払われる数か月前からお香のような変なニオイが部屋の換気扇から漏れていたのだが

アレは本当にお香だったのだろうか?(◎_◎;)

アパートって色々起こるのね

 

 

 

 


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