
ソフトマッチョでイケメンのモテモテ男、でも毎日AVでヌクのがどうにもやめられない。そんな現代のイタい“ドン・ファン”ならぬ主人公ドン・ジョンを描くラブコメディだ。スマートなテンポ運びとユーモラスなダイアログからは監督・脚本・主演兼任のジョゼフ・ゴードン=レヴィットが都会派コメディを目指したのが伝わってくる。小気味いい出来栄えだ。
レヴィット自ら演じる主人公の造形が面白い。毎夜ガールハントに余念がなく、モテるためならワークアウトも欠かさない、自分大好きなチャラ男だ。“オカズ”選びにも同じくらい熱心で、いかにどれだけ気持ち良くヌケるのか、オナニーを極めた男でもある。こういう奴は何かとカウントをするもので、毎週しっかり通い続ける教会ではヤった人数とヌイた人数を報告して神父をうんざりさせている。運転をすれば他人の車にヤジを飛ばす意地の汚い奴だ。ヤだねー、こういう男!!
そんな彼が美女スカーレット・ヨハンソンに一目ぼれする。自分の魅力を心得たスカジョはハンパじゃない。滴り落ちんばかりにフェロモンを発散させ、男がヌキたくなる理想のエロい美女を体現してみせる。当然、ドン・ジョンは首ったけになるが、なかなかどうしてガードが固く、一向にヤらせてもらえない。付き合ううちに意外やおカタいお家の出身で、少女趣味なお嬢さんである事がわかってきて…。
セックスの対象としか異性を見ないドン・ジョンと、自分好みに相手をムリヤリ改造しようとするスカジョというワガママな二人を通して一方通行な恋愛から同棲、結婚へと発展していく物語かと思いきや、ジュリアン・ムーアの登場によって最高のセックス、無償の愛というテーマに映画はシフトしていく。試みは面白いが、テンポはややペースダウン気味で弾けない。何より“レヴィット×スカジョ”というスター共演の恋愛コメディのセオリーからすると拍子抜けな感は否めない生真面目さがタマにキズだ。
レヴィット自ら演じる主人公の造形が面白い。毎夜ガールハントに余念がなく、モテるためならワークアウトも欠かさない、自分大好きなチャラ男だ。“オカズ”選びにも同じくらい熱心で、いかにどれだけ気持ち良くヌケるのか、オナニーを極めた男でもある。こういう奴は何かとカウントをするもので、毎週しっかり通い続ける教会ではヤった人数とヌイた人数を報告して神父をうんざりさせている。運転をすれば他人の車にヤジを飛ばす意地の汚い奴だ。ヤだねー、こういう男!!
そんな彼が美女スカーレット・ヨハンソンに一目ぼれする。自分の魅力を心得たスカジョはハンパじゃない。滴り落ちんばかりにフェロモンを発散させ、男がヌキたくなる理想のエロい美女を体現してみせる。当然、ドン・ジョンは首ったけになるが、なかなかどうしてガードが固く、一向にヤらせてもらえない。付き合ううちに意外やおカタいお家の出身で、少女趣味なお嬢さんである事がわかってきて…。
セックスの対象としか異性を見ないドン・ジョンと、自分好みに相手をムリヤリ改造しようとするスカジョというワガママな二人を通して一方通行な恋愛から同棲、結婚へと発展していく物語かと思いきや、ジュリアン・ムーアの登場によって最高のセックス、無償の愛というテーマに映画はシフトしていく。試みは面白いが、テンポはややペースダウン気味で弾けない。何より“レヴィット×スカジョ”というスター共演の恋愛コメディのセオリーからすると拍子抜けな感は否めない生真面目さがタマにキズだ。
『ドン・ジョン』13・米
監督・出演 ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
出演 スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、ブリー・ラーソン