coco ノート

ロッキーと行く
不思議な空の旅...♪

そんな時代かありました。<僕らの起業ブラン>

2016年03月14日 15時11分40秒 | Photo diary


失業中の僕らはよく
「会社が作れたらいいな..」と話していた

ある日、新聞広告で
ミミズの養殖募集の記事を見つけた

説明会を聞きに松本まで出かけていくと
会場は人であふれていた

「やりたい人がこんなにいるんだ。」
でも もっと驚いたのは

入会金の28万円、
そんな金があったらここには来てないよ。

  ☆*****☆

数日後、今度は廃品回収の募集広告が
新聞に載っていた

友達と話を聞きに行くと
今度は僕らしか来ていなかった

多少の不安を感じながらも
話はすぐにまとまった

翌日、佐久の関連会社で一日研修
車に三人で乗って、

団地の中を「グルグルグルグル..」
声をかけられたら

新聞紙を受け取り化粧紙を渡す
そしてまた「グルグルグルグル..」

 ☆*****☆

翌日は「金属くず行商」の
許可を取りに警察署へ行き、

いよいよ 会社から車を借りて
出発、「緊張の一瞬..」、

「みなさま、毎度おなじみの
ちり紙交換車でございます。」~♪

「ぅわッ」かなり、恥ずかしい..
団地の中をグルグルグルグル..



でも この商売、思ったほどは儲からない
ガソリン代と化粧紙代をひいて

収入を二人で分けると
いくらにもならない....

それに雨の日は仕事にならないし
古紙を持ち込んだ時に

とにかく車がパンクするので
三ヵ月後、

「もう やめようか。」
「うん、やめよう。」

こうして 僕らの初めて作った会社は
つぶれたのでした

 ☆*****☆

この後、税務署から呼び出しが来て
現実の厳しさを 更に知らされた僕らでした