coco ノート

ロッキーと行く
不思議な空の旅...♪

そんな時代かありました。<バンド時代③>

2016年03月30日 07時10分17秒 | Photo diary


僕がバンドへ入ったとき
Fさんはアルトサックスを吹いていた

進学校のブラスバンド部の出身で
初見でどんな曲でも演奏してしまう

「すごい人だなー、」
譜面に苦労していた僕はそう思った

 ☆*****☆

ある日、Fさんが僕のところへやってきて
ベースの音が少し低いと言った

僕はチューナーで合わせているから
そんなはずはないと言い張ると、

一瞬黙ったFさんがぶち切れた
「てめぇ、なめてんじゃねぇぞ..」

「俺が何年この世界で
飯を食っていると思ってんだ。」


それでも僕は引きつった顔で...、
「チューナーであわせてますから..」

気が弱いくせに
ちょっと強情な僕でした

 ☆*****☆

僕はまだこの時、知らなかった
バンドによってチューニングの高さが違うことを

ベース、ギター、管楽器も
チューニングはすぐにできるが

ピアノは調律師を呼んでやるから
簡単にできない

なのでバンドは
ピアノに合わせているのだ

普通はA=440Hz でもここは 443Hz だった
長年飯を食ってきたFさんの耳は確かだった

 ☆*****☆

何ヶ月かした頃、Fさんは
ギャラのことで

バンドマスターと時々もめていたが
しばらくしてバンドを辞めて行った

そして半年後、、
「以前は世話になったのう、」と

Fさんから
バンドマスターに 電話が着たそうだ

そしてFさんは怖い世界の人になったんだと
バンドマスターから聞いた