「日本乗っ取りはまず地方から 恐るべき自治基本条例!」村田春樹 2014青林堂
この本を読んでわかった自治基本条例の問題点はひとつだけ!
それは『市民(住民)』の定義
それだけ。
それがきちんとしていれば、『ナンチャッテ市民(外から来た無関係な人間)』を排除することは可能だ。
住民投票に参加できるのは・・・私的には最低3年住んでいないと認めたくないな。(本当は2世代30年以上)
数か月なんてことになると、住民投票のために入り込む「プロ市民」に住民意思が歪められそう。
「自治基本条例」を市長がやりたがるのは、実績を残したいからだという主張は納得。
なんか、「市民憲章」みたいなものにしか見えないものね。
サヨクを嫌うこの本を読んでいると、著者のような右翼(?)も嫌いになってくる。
このような突っ込みどころしかないような本、どのページを開いてもまともな論証の無い本がなぜつくられたのだろう。
これほど読者の反感を買うような作り方をしているところを見ると、本当は自治基本条例を推進する立場なのではないかと疑う。
どれだけ読んでも「市民の定義」以外の問題点が見つからないように書くことで、読者に自治基本条例はそれさえクリアすれば問題ないのだとイメージづけるのが本当の目的ではないのか。
確かにそこまで考えると「自治基本条例」には他にもっと大きな問題があるのではないかと疑いたくもなる。
とにかく、本自体は文字が大きく読みやすく、内容も薄くわかりやすい。
論証も証左もない、思い込みと一方的な偏った認識による感情論。
あらゆる認識が思い込みだから、説得力があるはずもない。
それだけに「反日」を攻撃しながら自ら反日になっている愚かさが、演出に見えてくる。
次は「平和都市条例」?
ああ、出版社(青林堂)が右翼出版なのか。
普通に検索をかけても、「青林堂」には「右翼」ばかり選択肢に出てくる。
なるほど、複雑な思惑があるわけではなく、この本の内容はそのまま著者の思想なのか。くだらねぇ。
※って、自分のところの自治基本条例を調べてみたら、「市民の定義」が曖昧なまま『最高規範』にされているわ。
でも、規範であって強制力はないんだよね?
っていうか、住民投票は市長が決めることになっていて、必要事項はその都度条例で決めるんだって。
問題ないんじゃないかな。
あ~良かった。
ってか、やっぱり「自治基本条例」はただの飾りみたい。