「原発メルトダウンへの道 原子力政策研究会100時間の証言」NHK ETV特集取材班 2013新潮社
人間の営みと日本の置かれた状況からすれば仕方のない流れのようにも見えるが、事故が起きてしまった後から見ると原発戦犯の記録かとも思える。
付箋を付け始めたら全ページにせねばならないほど内容は濃い。
原発(日本のエネルギー、政治と経済界、その意識)の歴史的教科書として重宝するだろう。
知れば知るほど、現在の安倍政権で行われていく政策について、厳しい目で監視を続けていかなければならないと思える。
原発という巨大な金とエネルギーが動く世界は、その周りにいる政治家と経済界を絶対に信用してはならない。
事故後の対応を見るにつけ、彼らの意識が改まったとは思えないのだから。
原発に仕方ないはあり得ない。我々はそれを知ったはずだ。
P173 豊田「私は原子力関係者として、今回のような全電源喪失や燃料溶融を起こさないために再発防止対策を、いま日本にあるすべての原発で、徹底してやるべきだと思っています。それだけは、まだやる責務がある。その上で、今後も原子力をやっていくかという判断は、国民に任せるべきです。首相や原子力関係者が判断すべきでない。ましてや、原子力をどんどんやれなんて言うのは、ちょっと無謀ですよ。その上で、それでも国民に安心してもらえないなら、もう原子力はやめるべきですよ」
伊方原発訴訟で行われた欺瞞、詐欺的行為、嘘、捏造、調査結果の改ざん、それを見ない振りする最高裁、恣意的人事。
原発の正体を知らない無知な住民は、反対する場合でも『公害』と認識していた。
たいこもち(経済(小遣い稼ぎ))科学者と理論・原理科学者(現在も変わらず)
「炉心溶融は考える必要がない」とした科学者とそれを認めたようなものである最高裁。
福島第一原発事故の責任は最高裁にもあると言わざるをえない。
裁判所はこれまでの判決を間違っていたと認めるだろうか。
wikipediaでは「全国原子力科学者連合」なるもののページがない。
そこから検索で見られる「原子力安全研究グループ」なる京都大学に関連するらしいものもリンクが消えている。
圧力がかかっているのか。うしろめたいのか。しがらみか。
リンクが消えている。最後になにが言いたかったのか。
ほかにも多くの原子力関係の情報がネット上から抹殺されていることだろう。つまり、それが日本の現状だと思われる。
日本原子力文化振興財団=電気事業連合会
日本の原発は「安全」を叫び続けたがために、正面から向き合えなくなった技術。
「安全」を口にすれば村八分。
抱え込むプルトニウム
核燃料サイクル計画
MOX燃料
2018年、日米原子力協定(1988年成立、30年期限)期限切れ
高速増殖炉
本来の目的から大きく外れたプルサーマル
原子力eye2003年9月号「核燃料サイクルという国策の堅持は、原子力政策の閉塞感を強め、責任の所在を曖昧にし、原子力の未来を危機に陥れている」「40年近い時代の変化を反映できるよう、国策の見直しが不可欠である」
意見は未だにまとまらず、だらだらずるずると目的もはっきりしないムダ金づかいが続いていく。
安全神話第二章
加害者、責任者としての無自覚