エコ意識の高い女性たちの意見として、「ecomon通信簿」を参考にさせてもらっています。
今回、「日経エコロジー2010年2月号」の通信簿で「エコナ問題の評価」を取り上げていました。
リンク先からPDFを見てもらえばわかりますが、私の気に入らなかった部分を彼女たち(2100人)は「評価」しているんですね。
- 非常に評価(14.3%)&おおむね評価(48.6%)
- すみやかに公表、謝罪し、商品の販売自粛に踏み切ったから(81.2%)
- すみやかに特保自主返上の行動をとったから(51%)
<すみやかに>と言いますが、その内容は見ていないのですね。
公表の仕方は充分だったでしょうか。納得いく形だったでしょうか。
謝罪掲載が2転3転どころか、7転もしたのはなぜなのでしょうか。
販売自粛は私も評価しますが、回収と公表は不十分です。
特保自主返上は、追い詰められただけです。そのままだと剥奪されるものだった。
また、彼女たちはそういったことにアンテナを張っている人たちであり、問題となるのはそれがなかなか伝わらない人たちです。そして、後者の方が多いのですよ。つまり、このアンケートに答えている人たちは、問題の認識としては、ほとんど意識していないというのがわかります。
要は、「エコに関心はありますが、エコナなんかどうでもいい」それが本心でしょう。
アンケートのとり方に問題があるようですね。
※ これまでのその他のアンケート結果と照らし合わせてみると、経緯をきちんと説明していたなら「評価する」割合は半減していたでしょう。
それは「怒り、困惑や自己反省の意見も多数」とされている事からも窺われます。
結局、花王は問題を大きくすること無く、なんとか誤魔化し切ったといったところですね。
製品の安全管理への期待・信頼は他とたいして変りませんが、その対処の仕方、企業への信頼性は疑問が残る所でしょう。