「脳内汚染」岡田尊司 2005文芸春秋
幼児化社会形成のシステム?
説得力があり、選挙結果などを見ると信じたくなる。
だが、
国会なんかのおじいちゃんたちを見ると、関係なく昔からそうだったように思える。
あ、そうか。
おじいちゃんたちも影響を受けているんだな。
腐っていそうだ。
空想が現実、現実は脇役。罪の意識の軽さ、現実感の乏しさ。簡単に人を傷つけ、命を奪うことにすら躊躇しない。殺人の禁忌すら取り去ってしまう脱感作訓練。殺人シミュレーター。敵か味方かという二分法的な思考。心の成熟を妨げる二分法的な訓練。他人を実際よりも危険な存在とみなすようにさせる(負の連鎖)暴力番組。人生や他者や世界に対する醒めた態度。
対人関係が表面的で、共感性や受容性に欠け、直接的な接触や傷つきを回避し、現実体験よりも情報に価値を置き、言語よりも感覚を志向する若者の姿。否定的自己像と現実的課題の回避。過度な完ぺき主義。依存=中毒(病気)「時間を守って使用しましょう」は無理。他者の全否定による自己肯定。
依存的メディアへの耽溺は、生活と健康だけでなく精神と脳機能低下のリスクを高める可能性をも秘めている。
ADHD、アスペルガー障害。悪い傾向を助長する社会構造。わかりやすい二分法的なバーチャル世界。感覚優位。ファンタジー優位。仮想世界への熱中によるアイデンティティの形骸化、その場限りのアイデンティティを演じることで自分を保つ空虚さ。
論理的因果関係で考え始める認知的発達の時期に与えられるメディアの影響。
同じ乳房であっても、赤ん坊にとってはお乳の出るのは良い乳房、出の悪いのは悪い乳房。部分対象関係から全体対象関係へ。社会的能力の成熟。
自我理想の原型を、メディアの中の存在をモデルに取り込むことによる形成不全。
前頭前野「理性の座」の機能低下。ドーパミン。
サイコパス化する社会。衝動性、怒り抑制弱い、好刺激、無責任、問題行動、共感性欠如、罪悪感欠如、浅い感情、傲慢、利己的、自己価値肥大、寄生的傾向、不安定な人間関係、無計画、虚言。
なんでも模倣する子どもたち。
嗜好・嗜癖として脳に組み込まれる。
若者の自殺。教師たちの痴漢。
メディアによる(種的)過密ストレス加速。
水俣病を思い出せ。
利権のために情報を隠すな。真実を晒せ。
X線を思い出せ。
無知の危険さを。
ゲーム産業からすれば、中毒患者こそが固定客。早い段階(幼児)で顧客(中毒患者)作り。『洗脳』『信者』
R、レイティング・システムが正当性のお墨付きになってしまった。
子どもたちを守るための法整備を。
退屈が悪いことだという勘違いからの脱出。
情報過負荷の脳を開放しよう。自覚
あぶないあぶない。
つい、「その通りだ!」とテレビとパソコンを窓から捨てようかと思ってしまった。
これだからアスペルガーはきょくたんで困る。
でも、amazonのレビューでこの本を「根拠の弱いゲーム批判だ」と批判している人は、それこそ根拠が弱い。この本の中に書かれている認めたがらないゲーム依存の中毒患者の反抗にしか見えないのだった。自覚しろよwww
アルコール中毒患者が手を震わせて「酒は百薬の長」とか言っているようなもんだぞ。
それはそれとして、一応ね、リスクは意識しておかなきゃだめだね。
個人的にも、社会的にも。
熊本の3歳児遺体遺棄事件(2011年03月03日)なんかがあって、「ゲームにのめりこんで、現実とバーチャルの区別がつかなくなっていた」なんていう証言が出てくると、当然「ゲーム脳」だとか騒ぎになるよね。