日本の歴史上の鬼退治といえば「桃太郎」
♪ 桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた黍団子、一つわたしに下さいな
誰もが知る「桃から生まれた桃太郎」、老婆老爺に養われ、鬼ヶ島へ鬼退治に出征、
道中遭遇するイヌ、サル、キジに褒美のきび団子を与え、鬼を征伐、鬼の財宝を持ち帰り、
郷里に凱旋する・・・という昔話
ところで、桃太郎の姿が、日の丸の鉢巻に陣羽織、幟を立てた姿になり、犬や鳥、猿が
「家来」になったのは明治時代からとされている
それまでは戦装束などしておらず、動物達も道連れであって、上下関係などはなかった
明治の国家体制に伴い、周辺国を従えた勇ましい大日本帝国の象徴にされたのである
太平洋戦争の終焉まで、桃太郎は多くの国語の教科書をはじめ、唱歌や図画の教材などに
日本国内で広く利用された。戦が始まれば、英雄もプロパガンダに利用されちゃう
昔は、日本も「偉大なる・・・様」の国と似たようなもので、今じゃ考えられないね
また、一寸法師も鬼と戦った
子供のない老夫婦が子供を恵んでくださるよう住吉の神に祈ると、老婆に子供ができた
しかし、産まれた子供は身長が一寸(現代のメートル法で3cm)しかない
それ以降、何年たっても大きくなることはなく、子供は一寸法師と名づけられた
ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、お椀を船に、
箸を櫂(かい)にし、針を刀の代わりに、麦藁を鞘(さや)の代わりに持って旅に出る
京で大きな立派な屋敷を見つけ、そこで働かせてもらうことにした
その家の娘と宮参りの旅をしている時だった。鬼が娘をさらいに来た
一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ
すると、一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、
一寸法師を吐き出すと山へ逃げてしまった
一寸法師は、鬼が落としていった打出の小槌を振って自分の体を大きくし、
身長は六尺(メートル法で182cm)になり、娘と結婚する
御飯と、金銀財宝も打ち出して、末代まで栄えたという・・・
さて、もうひとつ有名な鬼退治といえば、2で掲載した画像の「酒呑童子」だ
酒呑童子の伝説とは、一条天皇の時代、京の若者や姫君が次々と神隠しに遭う
陰陽師、安倍晴明に占わせたところ、丹波国の大江山に住む鬼の頭領“酒呑童子”の
の仕業だと判明する
あまりにも悪行を働くので帝の命により、摂津源氏の源頼光と嵯峨源氏の渡辺綱を筆頭に
頼光四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)により討伐隊が結成された
長徳元年(995年)、一行は酒呑童子の討伐に向う
頼光らは旅の者を装って鬼の居城を訪ね、酒を酌み交わして話を聞いた
鬼は、最澄が延暦寺を建て以来というもの鬼共の行き場がなくなり、やむを得ず、
大江山に住みついたという。頼光らは鬼に毒酒を飲ませて泥酔させる
すると、一行は、寝込みを襲って鬼共を成敗、酒呑童子の首級を京に持ち帰って凱旋する
という故事である
ここで「ん!?」と気づいた人は何人いただろう????
四天王のひとり「坂田公時」とは大人になった金太郎である
♪足柄山の山奥でクマにまたがり・・・・の金太郎
つまり、携帯電話の“三太郎”は皆、鬼と戦っていたことになる
英雄と鬼、鬼滅の刃と新型コロナ、時代は代われど、昔から鬼との戦いが続いている
昨今、すっかりコロナ慣れ!?GoToなんとかで浮かれている場合じゃない!!
飲食店の営業時間自粛、三密を避ける、不要不急の外出などのお願い・・・
お願いばかりじゃ「令和の鬼」とは戦えない
世間では「勝負の三週間」などと言っているけど、英雄になるべく人が戦意喪失!
これじゃ勝負にはならない
鬼滅の刃、劇中のセリフやマスクの柄を真似てもなんの問題解決にはならない
上っ面じゃなく、いますぐに「緊急事態宣言」を発令すべき