先日、ノーザンパークを訪れたときのこと
園内を移動中、草むらのかなから虫の声が鳴り響いていた
残暑厳しい北海道であるが、確実に秋がそこまで来ている
すると、今まで聞いたことがない、オペラでいうとカウンターテナー並みの
美声が聞こえてきた
息をとめ、足音を立てず、ゆっくりとその鳴き声の方向を目指す
たどり着いたのは草むらのなかにある1本の小さな樹木
目を凝らし、探すこと数分、ようやくその美声の主を発見!!
その姿は、見慣れた鈴虫やコウロギとは異なり、どちらかというと小型の
“カマキリ”のよう
頭が小さく、体はスリム、薄い透明の羽を立て、一生懸命に鳴いていた
家に帰り、撮影した写真をもとにネットで検索してみた
その結果、美声の主は「カンタン(邯鄲)」といい、バッタ目、コオロギ科に
属する昆虫であることがわかった
その名の由来は、国の古都邯鄲から来ているという
中国では天蛉と呼び、そのとても美しい鳴き声とその透き通る様な半透明な姿、
そして、成虫としての短い寿命を栄枯盛衰や儚さに例えて名付けられた
カンタンは、夏の終わりから晩秋まで約2ヶ月近くその音色を聞くことができる
生臭い話ではあるが、ネットでは、一匹2千円前後で売買されている・・・