香椎の杜は夜明け前から賑やかです!!
一晩中蛙の大合唱!午前五時、香椎宮では朝のご祈祷が始まります
ドンドンドンドコ!と大太鼓の低音が香椎の杜に響きわたります
太鼓の音が起爆剤となり、杜の住人達も目が覚めるんでしょうね!?
ご祈祷が終ると同時にクマゼミが一斉に鳴きだします!
いやー実に賑やか・・・そして5時半過ぎ、ようやく夜が明けてきます
さて、“羞恥心”世代にはピン!とこないでしょうが、子供のころ、
雷が鳴ると「クワバラ・クワバラ」と唱えると雷が落ちてこない!
そういう言い伝えを聞いた記憶があります
和泉市(大阪府)の桑原に、西福寺というお寺があって、東北の隅に、
重い石の蓋をした井戸があるそうです
実は、この井戸には雷さまが落ちたという伝説があり、桑原井とか雷井戸と
呼ばれているそうです
昔むかし、ある夏の夕方、この辺りを、激しい雷鳴をとなった夕立が襲った
そうな・・日本昔話風に
日照り続きに田の水を心配していたお百姓は、
「こら、ええおしめりや、これで田も助かるわい」と喜び合いました
しかし、そのうち雷鳴はますます激しさを加え、「こら、えらいこっちゃ!
雷さんが近づいてきたで!用心せんとあかんで」と、蚊帳の中で身体を丸めて
じーっとしてます
しかし、雷鳴はますます大きく!!なるばかり
やがて、稲妻が激しく光り、辺りが一面明るくなって耳をつんざく雷鳴が轟き、
村人たちは一瞬地に伏せました
やがて、驚きから我にかえった村人たちが目にしたものは、西福寺の井戸から
光りがさしている光景でした
しかも、井戸の底で何やらうごめいている気配、どうやら雷さまが井戸に落ちて
上がれずに困っている様子
「えらいこっちゃ、雷さんが西福寺の井戸に落ちはったでぇ」
村人は大勢集まって、このまま放っておいては危ない!と、重い石を置いて
井戸に蓋をしてしまいました
困ったのは雷さま
「これでは天に帰れまへん。もう、この村には二度と落ちまへんさかいに、
この蓋のけとくなはれ、お願いしまっさ」
「よもや、間違いないやろなぁ」
「桑原、桑原いうて合図してくれはったら、この村の人のところへは絶対に
落ちまへん。誓いまっさかい出しとくなはれ」
こんな問答の挙句、雷さまはやっと天に帰ることが出来ました
以来、この桑原には雷が落ちなくなり、「桑原、桑原」と、唱えるだけでも
雷除けになると言われるようになりました
以上が「クワバラ・クワバラ」の由来なんだそうです!
しかし、関西弁のかみなりさまってー迫力に欠けるなア~~