立川談志の18番目の弟子、立川談慶さんの著書のなかに
「なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか」というのがある
その第7章のテーマは、お金~
「カネ、カネ言ってる奴ってさ、カネに対してストーカーになってるんじゃないのかなあ
カネも女もさ、追いかければ逃げるんだよ」という部分、インパクトがあったね!?
たしかに世間には“カネカネ・ストーカー”という輩が少なくない
許せないのは人が困っているとき、これに便乗して銭を儲けようとしている連中だ
ユニクロの限定品には早朝から大行列、その大半は転売が目的
もっとも身近だったのがコロナ禍でのマスク、消毒液・・・などなど
売る方も馬鹿だけど、これを買うやつがいるから商売が成立しちゃう
阪神淡路大震災が起きた1995年、とある肉屋が震災のダメージが大きい場所に出向き、
1個5000円で弁当を売ったそうだ
とくに、「関西でも有数の高級住宅街=芦屋」では、その値段でも弁当は次々に売れた
まさに火事場泥棒の典型的なケース。「人が困る稼ぎ方」は死んでもやっちゃいけない!
それから3カ月ほど経ったとき、その肉屋は閉店したそうだ。ざまーみやがれーっ!!
オイラも経営者の端くれ、つねづね「有事の際に優先すべきは人命であり、お客さまの命、
スタッフの命が最優先である」と繰り返し伝えている。当たり前の話だ
コロナ禍の現在、経済も重要であるが、先ずは「人命」が最優先であり、国のトップ自らが
このような強いメッセージを発するべきである
大弦小弦という故事成語がある
大絃急なれば小絃絶ゆ (たいげんきゅうなればしょうげんたゆ)と読む
琴などの太い弦を急に強く張りすぎると、細い弦は切れてしまうということ
つまり、「国を治めるには寛容の心が大切で、政治があまり厳しすぎると、民を疲れさせ、
やがて国を滅ぼすことになる」という意味である
しかし、国民の人命にかかわる有事であり、そんな呑気なことを言ってる場合じゃない
無理やりではあるが、「コ」+「ロ」+「ナ」=「君」となる
「君」という言葉には、人を敬慕・親愛の情が込められているはずだ
君=国家にとって国民は「君」
その「君」を守るには「大弦小弦」をやり続ければ手遅れになっちまう
カネも大事であるが、人命より尊いものはこの世に存在しない
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます