「樹の高いところに着果したグアバの果実が穫りたい」と知人から相談を受けました。
知人は高齢化のため、脚立に登って収穫作業するのが怖いとのこと。
私が脚立に登って収穫しても良いのですが、果実の熟度にはバラツキがありました。
知人は「毎日少しずつ完熟果を収穫したい」と希望していました。
私は農場内を見渡し、その場にあった材料で「果実収穫器」を自作することにしました。
私が作った「果実収穫器」の元ネタは、Facebook で見かけた動画ですが、そのときは記憶が頼りです。
○材料
・外径114mm VU(硬質ポリ塩化ビニル)管 18cm
・外径 22mm VP(硬質ポリ塩化ビニル)管 130cm
・ハンガー(金属製) 1本
・ネジ 2本
・肥料袋の切れ端
・ビニールテープ
○使用した道具
・油性マジック
・糸のこ(スパイラルソー)
・電動ドリル(インパクトドライバー)
・φ4mmドリル刃
・ペンチ
・やすり
○作り方
1)VU管に切り取り線を油性マジックで描く。
2)切り取り線に沿って糸のこ(スパイラルソー)で切る。
3)VU管に直径4mmの穴を4箇所開ける。
4)ハンガーを切り、VU管に取り付ける。
5)VU管にVP管をネジで取り付ける。
6)VU管の底になる箇所に肥料袋の切れ端を巻き付け、ビニールテープで固定する。
7)糸のこで切った切り口をやすりで整える。
作成に要した時間は、約40分です。
完成品がこちら。
○使い方
1)グアバ果実がVU管の切り口に入る様に操作する。
2)果実がVU管内に入ったら、下に引きハンガー部分で果実のヘタに圧力をかける。
3)(熟した果実であれば)果実がポトっと落ちる。
4)手元に引き戻して果実を取り出す。
後日談。
「果実収穫器」作成の1週間後に知人を訪ねると、高所に着果していた果実はほぼ収穫を終えていました。
知人からは「これイイよー。すぐりむん(優れもの)」との評価をいただきました。
ただし、高木は収穫以外の樹管理も大変なもの。
現在、このグアバ樹は、立ち枝に取り木をかけて、低木化(樹形改造)を行っています。
この記事は、雑誌「現代農業」2017年9月号;p.200-201に掲載されました(2017.09.06.追記)。
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