沖縄本島では台風第15号(ボラヴェン)を警戒中です。
「ボラヴェン」とは「ラオスの高原の名前」が名前の由来だそうです(気象庁)
ラオスと言えば、2012年7月末に「新くだもの日記」の管理人buabuahanさんと同僚のS氏が、ラオス人の研究仲間であるB氏とP氏を連れて訪ねてきてくれました。
その際に伺ったラオスの熱帯果樹情報の備忘録を以下Q&A方式で記します。
Q1:ラオスで人気があるマンゴーの品種について教えてください。
A1:人気があるのは、1位:「ナムドクマイ(Nam Doc Mai)」、2位:「キィォサヮイ(Keow Savoey)」、3位:「ファーラン(Falan)」と全てタイからの導入品種である。
Q2:これらの品種は全て果物として食するのですか?
A2:「ナムドクマイ」は果物として食べるが、「キィォサヮイ」と「ファーラン」は未熟な状態で食べる品種である。
Q3:「ナムドクマイ」は、いつ頃から作られているのですか?
A3:1984年にタイからラオスに導入し、公的機関で試験栽培して3年後に結実した果実を農家に試食してもらったら「甘い」と評判が良かった。その後、普及した。
Q4:ラオス在来のマンゴー品種(系統)で商用になっているものはありますか?
A4:「ゲオ」という在来品種があり、これはタイの特定の会社と取引されている。
Q5:その他に、魅力的だと思うラオス在来のマンゴー品種(系統)はありますか?
A5:花芽分化しやすい系統や味が良い系統(350ml缶よりやや小さく、果皮色の基色は黄色でやや赤みがかるそうです)が確認されている。今後は、これらを利用してラオスのオリジナル品種が育成できれば良いと思う。
今はまだ夢物語かもしれませんが、いつかラオスで育成されたマンゴー品種を食べるのを楽しみにしておこう、と思いました。
※TOP写真はイメージ写真として「ナムドクマイ」の果実を用いました。
〇参考サイト
・「気象庁¥台風の番号と名前」
・「新くだもの日記」