沖縄本島中部にある沖縄市の「
沖縄市農民研修センター」で、平成18年3月3日~12日まで恒例の「植木市」が開催されています。
私も先日、植木市を見に行ってきましたので簡単にレポートします。
開催場所の沖縄市農民研修センター(横のグランド)は、沖縄自動車道(高速道路)の沖縄北ICを降りて、料金所通過後の信号を右折し国道329号線を数百メートル直進すると右手側に見えてきます。
グラウンドには所狭しと種苗業者別にテントが張られ、苗木が並んでいます。
植木市に来ると私の目は「果樹の苗木モード」になるのですが、それでもブーゲンビリアの華々しさは目を引きます。
さぁ、気を取り直して熱帯果樹苗の紹介です。
今回は、お店の看板となっている結実した大鉢(大抵非売品になっています)を中心に紹介します。
植木市会場で一番大きく目立っていたのは
ジャボチカバの大鉢でした。
高さ2m以上はあり、幹には果実がたくさん着いていました。
お客さんからの注目度も高く、店の方は販売しているジャボチカバを系統別に特徴を説明されていました。
ジャボチカバの苗木は、実生苗、接ぎ木苗が売られてました。
カニステルも大鉢で結実していました。
カニステルと云えば、沖縄県下でも果形に様々なバリエーション(紡錘形、カキ型、卵型等)があり、そのうちバリエーションの整理をしてみたいものです。
珍しい果樹の大鉢としては、
グルミチャマの大鉢がありました。
今は開花期の終わりらしく、開花している花が少量、開花を終え雄しべ・雌しべが抜け落ち萼片のみになっているものが大半でした。
グルミチャマの花は、同じフトモモ科のグアバの花を小さくした様な形です。
その他、珍しい鉢物としてボタンマンゴスチン、ランバイの苗も売られていました。
ボタンマンゴスチン(私はこの果樹をボタンマンゴスチンではない別種と同定していますが)の果樹は沖縄で結実を確認し試食もしたことがありますが、ランバイは結実したものを見たことがありません。
ランバイの味が気になります。
これら珍しい熱帯果樹は、栽培方法や果実品質等の情報が少ない上にマンゴーやレイシ等のメジャーな熱帯果樹の苗と比べても高価であるので、リスクが高い品目だと思うのですが、マニアには垂涎の一品なんでしょうね。
なんて他人事の様に書きましたが、今回の植木市で私は
ナンヨウザクラの苗木を購入しました。
この苗は最近家を新築した知人の庭にシンボルツリーと称して植えて貰おうと思っています。
ナンヨウザクラは、強靱で生長が早く、目立った病害虫もなく、花・果実・樹形が楽しめて、木陰を提供してくれる優れたシンボルツリーになると思っているのですが、どうなることでしょう。
沖縄市で定期的に行われています植木市では、この様に様々な熱帯果樹の苗を購入できます。
熱帯果樹の苗に興味のある方は、一度訪れてみてください。