Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

読解力とはなんだろう?

2006年12月25日 | BOOKS
わかったつもり 読解力がつかない本当の原因

光文社

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わかったつもりとはどういう現象かを解きほぐし、そこからの脱却方法も示唆している良書。もちろん僕の勉強にもなるが、これは、ものを教える人に読んでほしいと思う。

思えば、高校の国語の先生には、ルサンチマンがある。
僕が、先生より国語が出来たがために、授業で先生をやりこめてしまったのだ。当然、先生の僕に対する心証は悪くなる。
また、中島敦の山月記を評論せよという宿題で、マスローの発達段階説を踏まえて評論を書いたが彼には理解が出来なかっただけでなく、僕の文章をクラスのみんなの前で読んだ。本人が本当にわかって書いているのか聞いてみたいと抜かした。しかし、あとからは何も聞かれなかった。

さらに、新聞は、どの新聞でも真実を報道しているとのたまったのも彼だ。

これでは、生徒が国語力を伸ばせるはずがない。以来、国語の教師というものに、一抹の胡散臭さを感じている。

僕の通っていたのはうちの県では、まあ、まともな県立高校とされていた進学クラスだったが、国語の教師の質は最低だった(今思えばどの教師もそうだったが・・・)。

昔、こんな本に出会えていれば、僕の人生ももう少し何とかなったかもしれない・・・。
コメント (3)
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