Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

のんのんばあとオレ

2007年07月01日 | Blog徒然草
15年前にやってたドラマの再放送を見ました。
とくに、「続のんのんばあとオレ」では、地元ではおばけ屋敷と恐れられている家に、あるお金持ちが越してきます。その中に、美和ちゃんという八歳くらいの本当にかわいい女の子がいるのですが、その子は、そのおばけ屋敷のおばけさえもおとなしくさせてしまう心の優しい子なんですね。
でも、その子は、実は買われてきた子で(その家は人買いを生業としていたことが後にわかる)、神戸の芸者置き屋に売り飛ばされてしまうんです。
主人公をはじめとして周囲はそれをどうすることも出来ないんです。
たしかに、戦前の昭和恐慌前後には、貧しい家の娘が身売りし、幼馴染みのなんとかちゃんが女郎屋に売られて行っちゃって泣いた経験が海軍や陸軍の青年将侯たちにはあり、そういう社会システムに対する憤りが、5・15事件や2・26事件の起きた背後にはあったことも日本史の時間に知識としては習いました。
でも、やはり、ドラマのなかで見ると、あらためて辛いなあと思いました。それに、それを止めることのできない周囲の貧しさ、無力さも、私自身の無力さとも重なり、非常に辛く感じました。

ちなみに、芸者置き屋に売り飛ばされてしまう美和ちゃんを演じたのは、清水香里ちゃんという子でしたが、今はもう24歳で、綺麗なお嬢さんになり、女優さん、声優さんとして活躍されているようです。
美和ちゃんが元気に大人になって、何も出来ないおじさんはちょっと安心しました(^^;)
コメント
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