オブリビオンとは、英語で、「忘却」の意味ですね。
地球は、60年前にエイリアンに侵略され、人類は核を使って勝利したのですが
放射能汚染され居住不可能になってしまいました。
そこで、人類は、「テッド」と呼ばれる地球上に浮かぶ巨大な宇宙ステーション
を建設し、一時的にそこに避難しています。
これから人類は、木星の衛星、タイタンに移住する計画で、
そのためのエネルギーを海水から採取するため、地球上に巨大な海水処理プラント
をいくつも建設し、稼働させていました。
しかし、エイリアン達の残党(スカヴ)がまだ地球上に生き残っていて、
その海水処理プラントにテロ攻撃をしかけて妨害しています。
そのため、ドローンという、戦闘ロボット(ボールのような形をしています)が
エイリアンのテロ攻撃からプラントを警護したり、エイリアンの残党狩りをしたり
しています。しかし、ドローンは、エイリアンの攻撃を受けて破損したり、行方不明
になったりします。
そこで、主人公、ジャック・ハーパーは、そのドローンの修理や行方不明になった
場合の捜索などを任務として、パートナーのヴィカとともに、地球に残っています。
しかし、いままで、お話したことは、全部ウソでした。
生き残った人類がいるはずの宇宙ステーション「テッド」こそが、エイリアンの
マシーンだったのです。
そして、ジャックがエイリアンの残党だと思っていたのは、実は、エイリアンと
60年以上戦ってきた、人類だったのです。
ジャックは実は、60年前にNASAが打ち上げた宇宙船オデッセイ号の宇宙飛行士でした。
打ち上げ後「テッド」に捕えられ、エイリアンは、ジャックのクローン人間を無数に
造り、人類と戦わせたのでした。
おそらく、オリジナルのジャックは、もうこの世にはいないのかもしれません。
同じくオデッセイに乗っていたジャックの妻ジュリア(オルガ=キュリレンコ)は
捕捉される寸前にジャックによってオデッセイの司令船から切り離されたモジュール
の中で、60年間冷凍睡眠状態で宇宙をさまよい、NASAのコードを解読したビーチ
(モーガン=フリーマン)によって、地球上に呼び寄せられますが、途中でモジュール
は、ドローンによって撃墜、墜落現場で、ジャックは、ジュリアだけを助けることが
できました。
クローンのジャックは、サリーというテッドの本部長から、任務遂行のために記憶を
消されたことは理解していますが、自分がクローンであることも、かつてオデッセイ
のパイロットだったことも知らされていません。
ジャックは、不思議な女性を何度も夢に見ていますが、いったいそれが誰なのか、
ずっとわからずにいます。ところが、墜落現場で、冷凍睡眠状態の、夢に何度も見た
その女性と遭遇します。もちろん、それが、かれの妻であることも知りません。
ジャックは、その女性といっしょにオデッセイのフライトレコーダーを探すため
一緒にいるうちに、彼女が妻であることを思い出します。
妻のジュリアは、オリジナルですが、ジャックはクローンです。
ジャックは、自分がクローンであることを、自分とそっくりの人間が、同じように
バブルシップというヘリコプターのような飛行機に乗り、ドローンの修理をしている
ところを目撃することによって、初めて知ります。
ジュリアは、彼がクローンであることを知った時、一旦は彼を拒否しますが、
結局受け入れて、彼の子供を身ごもります。
ジャックは、ビーチとともに、テッドに向かい、テッドの中で自爆して、戦争を
終結させます。
それから、数年後、死んだクローンのジャックが作った湖畔の家で、ジャックの
忘れ形見の娘と暮らすジュリアのもとに、かつてのビーチの仲間が訪ねてきます。
その中に、なんと、ジャックがいるではありませんか!
かれも、クローンの一人でした。
この映画は、人間のアイデンティティとか、尊厳とかがテーマであるように思います。
最近、これをテーマにしたSFが多いですね。
クラウドアトラスも一部そうだったような感じですが、このオブリビオンは、それが
メインテーマでした。
人間は、その人一人しかいないから尊くかけがえがないのです。
ジュリアは、クローンのジャックが、湖畔の家に現れた時、複雑な感情でしょうね。
死んだあのひとにもう一度会いたい!って思ったでしょうね。
それが、ひょっこり現れたら・・・。クローンだとわかっていても嬉しいでしょう。
なんとなく、この考えは、危険ですね。
ほぼ世界中の先進民主主義国家は、クローンの研究を法律で禁止していますが、
それは、人間の尊厳、つまり、同じ人間は地上に他にいないとオリジナリティ
にその基礎があるように思います。
IPS細胞は、人間の臓器の一部のクローンを目指していますが、厳密に言えば、
やはり、この人間のオリジナリティを冒すものですね。
こうなってくると、人間のオリジナリティーは、その精神にあると言えそうです。
そして、記憶は、個人固有のものと、今のところは言えそうですね。
でも、クローン人間が、オリジナルの記憶を覚えているというのは、あまりありそうも
ないかもしれません。
それとも、エイリアンが、オリジナルの記憶をインプラントして、クローンはそれを
どこかで覚えているということでしょうか?
そして、任務遂行のためにわざわざそれを消すのでしょうか?
それは、合理的ではありませんね。やはり、なぞは尽きません。
ところで、科学者たちは、自分のすべての情報をコンピューターにインプット
しようとしているとか。自分がいなくなったとで、コンピューターの中で生きる
ためだそうです。
例えば、マービン・ミンスキーという人など。
自分や大切な人が、いなくなってしまったあと、あらかじめ、オリジナルの記憶
をコンピューターにバックアップとしてとっておき、クローンを作り、インプラント
する。そうすれば、我々は、永遠に生きることができるでしょうか?
そんな技術もきっと、将来可能になるかもしれません。
そうなったとき、やはり、自分なら、それが可能なら、きっと生きる選択をしちゃうと
思います。
みなさんは、いかがですか?
Oblivion Official Trailer #1 Tom Cruise Sci-Fi Movie HD
地球は、60年前にエイリアンに侵略され、人類は核を使って勝利したのですが
放射能汚染され居住不可能になってしまいました。
そこで、人類は、「テッド」と呼ばれる地球上に浮かぶ巨大な宇宙ステーション
を建設し、一時的にそこに避難しています。
これから人類は、木星の衛星、タイタンに移住する計画で、
そのためのエネルギーを海水から採取するため、地球上に巨大な海水処理プラント
をいくつも建設し、稼働させていました。
しかし、エイリアン達の残党(スカヴ)がまだ地球上に生き残っていて、
その海水処理プラントにテロ攻撃をしかけて妨害しています。
そのため、ドローンという、戦闘ロボット(ボールのような形をしています)が
エイリアンのテロ攻撃からプラントを警護したり、エイリアンの残党狩りをしたり
しています。しかし、ドローンは、エイリアンの攻撃を受けて破損したり、行方不明
になったりします。
そこで、主人公、ジャック・ハーパーは、そのドローンの修理や行方不明になった
場合の捜索などを任務として、パートナーのヴィカとともに、地球に残っています。
しかし、いままで、お話したことは、全部ウソでした。
生き残った人類がいるはずの宇宙ステーション「テッド」こそが、エイリアンの
マシーンだったのです。
そして、ジャックがエイリアンの残党だと思っていたのは、実は、エイリアンと
60年以上戦ってきた、人類だったのです。
ジャックは実は、60年前にNASAが打ち上げた宇宙船オデッセイ号の宇宙飛行士でした。
打ち上げ後「テッド」に捕えられ、エイリアンは、ジャックのクローン人間を無数に
造り、人類と戦わせたのでした。
おそらく、オリジナルのジャックは、もうこの世にはいないのかもしれません。
同じくオデッセイに乗っていたジャックの妻ジュリア(オルガ=キュリレンコ)は
捕捉される寸前にジャックによってオデッセイの司令船から切り離されたモジュール
の中で、60年間冷凍睡眠状態で宇宙をさまよい、NASAのコードを解読したビーチ
(モーガン=フリーマン)によって、地球上に呼び寄せられますが、途中でモジュール
は、ドローンによって撃墜、墜落現場で、ジャックは、ジュリアだけを助けることが
できました。
クローンのジャックは、サリーというテッドの本部長から、任務遂行のために記憶を
消されたことは理解していますが、自分がクローンであることも、かつてオデッセイ
のパイロットだったことも知らされていません。
ジャックは、不思議な女性を何度も夢に見ていますが、いったいそれが誰なのか、
ずっとわからずにいます。ところが、墜落現場で、冷凍睡眠状態の、夢に何度も見た
その女性と遭遇します。もちろん、それが、かれの妻であることも知りません。
ジャックは、その女性といっしょにオデッセイのフライトレコーダーを探すため
一緒にいるうちに、彼女が妻であることを思い出します。
妻のジュリアは、オリジナルですが、ジャックはクローンです。
ジャックは、自分がクローンであることを、自分とそっくりの人間が、同じように
バブルシップというヘリコプターのような飛行機に乗り、ドローンの修理をしている
ところを目撃することによって、初めて知ります。
ジュリアは、彼がクローンであることを知った時、一旦は彼を拒否しますが、
結局受け入れて、彼の子供を身ごもります。
ジャックは、ビーチとともに、テッドに向かい、テッドの中で自爆して、戦争を
終結させます。
それから、数年後、死んだクローンのジャックが作った湖畔の家で、ジャックの
忘れ形見の娘と暮らすジュリアのもとに、かつてのビーチの仲間が訪ねてきます。
その中に、なんと、ジャックがいるではありませんか!
かれも、クローンの一人でした。
この映画は、人間のアイデンティティとか、尊厳とかがテーマであるように思います。
最近、これをテーマにしたSFが多いですね。
クラウドアトラスも一部そうだったような感じですが、このオブリビオンは、それが
メインテーマでした。
人間は、その人一人しかいないから尊くかけがえがないのです。
ジュリアは、クローンのジャックが、湖畔の家に現れた時、複雑な感情でしょうね。
死んだあのひとにもう一度会いたい!って思ったでしょうね。
それが、ひょっこり現れたら・・・。クローンだとわかっていても嬉しいでしょう。
なんとなく、この考えは、危険ですね。
ほぼ世界中の先進民主主義国家は、クローンの研究を法律で禁止していますが、
それは、人間の尊厳、つまり、同じ人間は地上に他にいないとオリジナリティ
にその基礎があるように思います。
IPS細胞は、人間の臓器の一部のクローンを目指していますが、厳密に言えば、
やはり、この人間のオリジナリティを冒すものですね。
こうなってくると、人間のオリジナリティーは、その精神にあると言えそうです。
そして、記憶は、個人固有のものと、今のところは言えそうですね。
でも、クローン人間が、オリジナルの記憶を覚えているというのは、あまりありそうも
ないかもしれません。
それとも、エイリアンが、オリジナルの記憶をインプラントして、クローンはそれを
どこかで覚えているということでしょうか?
そして、任務遂行のためにわざわざそれを消すのでしょうか?
それは、合理的ではありませんね。やはり、なぞは尽きません。
ところで、科学者たちは、自分のすべての情報をコンピューターにインプット
しようとしているとか。自分がいなくなったとで、コンピューターの中で生きる
ためだそうです。
例えば、マービン・ミンスキーという人など。
自分や大切な人が、いなくなってしまったあと、あらかじめ、オリジナルの記憶
をコンピューターにバックアップとしてとっておき、クローンを作り、インプラント
する。そうすれば、我々は、永遠に生きることができるでしょうか?
そんな技術もきっと、将来可能になるかもしれません。
そうなったとき、やはり、自分なら、それが可能なら、きっと生きる選択をしちゃうと
思います。
みなさんは、いかがですか?
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おかげさまで、わかりやすく、映画の内容が理解できました。ありがとうございました。
最初から、オチを知ってて観ると、結構印象違うかもしれませんね。
He is different. って、いうモーガン・フリーマンの台詞は、
戸田奈津子さんによって、見事に違う日本語字幕になってましたからね。
僕は二度観る気はないですけど・・・。
なんとも言えない微妙なオチですね。。。