昨日の朝、6時に目覚まし時計が鳴り、リビングへ降りてきて取りあえずテレビをつけた。すると変な画面が出ている。画面全体が黒で、上のほうに
「国民保護に関する情報」
と、大きな字が出ている。
左側に縦書きで「Jアラートの画面です」という文字も。
「なに、これ?」と別のチャンネルに変えると、やはり同じ画面。次々変えたチャンネルのどれも同じ画面である。そこには「ミサイル発射」とあり、北朝鮮からミサイルが発射されたと書かれていた。
「対象地域」は北海道と東北の各県と新潟、及び茨城など関東地域に加え、長野県まで入っていた。
ぎぇっ。日本が狙われたのか、と一瞬思ったけれど、すぐに「北海道の上空を通過しました」と放送があり、数分後に、襟裳岬から千百何キロの太平洋上に落下した模様ですと報じられた。いや~しかし、すごいスピードである。「頑丈な建物や地下に避難してください」と急に言われても、こんな短時間では避難もできない。実際、テレビで街頭インタビューを受けた人たちは「逃げようがないですね。テレビを見ていただけです」と言っておられた。
北朝鮮の意図としては、マスコミではトランプ政権を威嚇するのが目的とか、アメリカよりむしろ日本を脅すのが目的、というようなことを言っている。北朝鮮に近い日本は最も危険な位置にあることは間違いなく、以前から嫌な予感がしていたが、いくら平和ボケしている僕たちでも、こんな調子では、今後何をされるかわからない危機感が募る。
トランプも口ばかりで、ツィッターなどで自分に都合の良い好き勝手なことを言っているが、アメリカさえよければ日本なんてどうなっても知るものか、と思っているんじゃないか。トランプ政権になってから、北朝鮮がミサイルを放つ回数が増えてきた感じだし。もう少しまともな人物に大統領をしてもらいたいものである。
それにしても、今回は「襟裳岬」という地名が何度も繰り返された。襟裳岬から千キロ以上も離れた海にミサイルが落下したのだが、「北海道から千百何キロの太平洋上に落下」ではなく、「襟裳岬の…」という表現だった。
この時、森進一の「襟裳岬」が浮かんだ。
「襟裳の春は~ 何もない春です~」
…というあの歌。僕も襟裳岬には行ったことがあるので、あの壮大な景色が今も脳裏に焼き付いている。
森進一のヒット曲には「港町ブルース」というのもある。この歌詞に
「みなと~ 宮古 釜石 気仙沼~」
というのがあり、あの東日本大震災では、これらの港が津波で大きな被害を受けたのは記憶に新しいところである。
で、今度は北朝鮮のミサイルと「襟裳岬」である。
森進一も、心を痛めていることだろう。
話の本質と何の関係もありませんけど。
しかし、何ですね。
日本のすぐ近くにこういう国があるというのは、本当に不気味です。
もう何十年も前、僕が市役所の議会事務局で仕事をしていた頃、普段からいささか軽々しくものを言う年配の議員が、
「あぁ、わしも70歳やから、あと10年もせんうちに死ぬわ。でもな、その前に北朝鮮からミサイルが飛んできて日本が滅びるから、同じことや」
と笑い話のノリで言ったことを覚えている。
心の中で「このおっさん、めちゃくちゃなこと言うな」と思ったものだけど。
「めちゃくちゃな話」だけで終わってくれればいいんですけどね。