大型連休に入いている方。明日3日から6日までの4日間の連休有意義にお過ごしください。
夢を持ちなさい。
目標を設定しなさい。より具体的な目標を・・・。は、人生論の本に必ず出てきますが、
考えさされる記事を紹介いただきました。
テレビ番組「ビートたけしのTVタックル」の司会進行を
務める阿川佐和子さんのインタビュー記事をご紹介します。
(月刊誌『致知』6月号より)
最近、著書『聞く力』(阿川佐和子著/文芸春秋社)を
出版された阿川さんは、まさに聞き手のプロです。
1993年の春から始まった『週刊文春』での連載対談は
既に900回を超え、今年は20年目に突入しています。
つまり、阿川さんは20年間に毎週1人の割合でゲストと対談し、
相手の話を聞き続けてきたことになります。
●「聞き手として心掛けていることはありますか?」
という質問に、阿川さんは次のように答えています。
「まずは相手の発している言葉に興味を持つことだと思いますね」
「興味を持つ姿勢があれば、百の言葉の中で『ん?』と疑問に
思ったり、面白いなと感じたり、感動したりする言葉が
いくつか出てきます」
「それについてもっと聞きたい欲求が湧いてくる。それが
大事だと思います」
「やっぱり人は自分の話に興味を持って聞いてくれる人に、
心を開いて話すものだと思います」
相手の言葉に興味を持って聞く。その言葉を拾って質問し、
さらに相手の言葉に興味を持って聞く。この繰り返しです。
聞き手名人の阿川さんは、シンプルな基本を大切にしています。
●「ご自身の人生信条やモットーを教えてください」
という問いに、阿川さんの答えはとてもユニークです。
「向上心は持たない。夢も目標もない。その場その場を
なんとか凌いで生きていくと」
「常に向上心を持っていると常に現状が不満ということに
なりかねない」
「向上心が、『自分にはもっと相応しい場所があるはずだ』と
思ってしまう危険性がある」
「そうすると毎日が不満じゃないですか」
「『ああ、きょうも楽しかった』そう思って、眠りにつけるような
毎日を過ごしたいですね」
「向上心は持たない」という答えには、一日一日を大切に感謝して
過ごしている阿川さんの生き方が表れていますね。
私たちもゴールデンウィークの一日一日を大切に感謝して
過ごしていきましょう。