今回長嶋氏と松井氏の二人が同時受賞となりました。
国民栄誉賞の目的は、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規定されています。
長嶋氏への国民栄誉賞は遅すぎた。松井氏は少し早いのではないかとの声も聞こえてきている事を、充分意識した松井氏の感謝と先輩への心配りが溢れたスピーチです。
私はこの賞をいただき、大変大変光栄ではありますが、同じぐらいの気持ちで恐縮もしております。
私は王さんのようにホームランで、衣笠さんのように連続試合出場で、何か世界記録を作れたわけではありません。
長嶋監督の現役時代のように、日本中のファンの方々を熱狂させるほどのプレーができたわけではありません。僕が誇れることは、日米の素晴らしいチームでプレーし、素晴らしい指導者の方々、チームメイト、そして素晴らしいファンに恵まれたことです。
今後、偉大なお三方の背中を追いかけ、日本の野球の、そして野球を愛する国民の皆さんの、力に少しでもなれるように努力していきたいと思います。
この度は身に余る光栄ではありますが、ただただ、私を支えてくださったファンの方々、私が野球で関わった全ての方々に感謝申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
「松井君は、大リーグに行って人間的にとても大きくなって帰ってきました。」と原監督の弁があったように記憶しています。きっと今後コーチや監督として後進の指導に素晴らしい手腕を発揮される事でしょう。
ともかく、長嶋氏、松井氏の国民栄誉賞の受賞を心からお喜び申し上げます。