
22年前の今日。
思い出すのは、早朝の破水。
機械を通して聴く、心音。
まばらな痛み。
促進剤。
襲い来る激痛のなか、見た時計の文字盤。
波が引くように、持ち去られた痛み。
うろ覚えの泣き声。
生まれたのが男の子と分かった時の安堵感。
22歳の誕生日、おめでとう。
母の育て方が、もう少ししっかりしてたら。
君はもっと強い精神を身につけられたのかな。
初めての子育てを言い訳にする気はないけど。
気分屋な母で、ごめん。
叱ると怒るを間違えた育て方で、ごめん。
でも、生まれて来てくれて、ありがとう。
君がいたから。
母は、自分が生まれてきた意味と、自分を産んでくれた命に感謝をしたよ。
これからの、君の道に。
母の手を必要とする機会は少ないのかもしれない。
でも忘れないで。
母はいつも君のそばにいる。
世界中が君を非難するなら、君の味方になる。
世界中が君を甘やかすなら、あえて君を叱咤しよう。
忘れないで。
君はいろんな人に望まれて、ここにいる。
弱くても、力が無くても。
だからこそ、出来ること分かることがある。
君にしか出来ないことが、きっと見つかる。
父も、母も、妹たちも。
ずっと君を応援してるからね。