なかなか。
落ち着いてると思っていても。
思い出すと苦しくなる体質は抑えようがなく。
少し休憩しましたが。
続けますか?
もういいですか?
明日にしますか?←
ライオンが終わって。
というか、もうライオンを歌ってしまって。
さて、どうするの?と思ってたところに。
流れてきたのは「愚か者」
あ、カヴァーもやるんだ。
やってもいいんだ、と思ったのを覚えてます。
制約のない、
(いや正確には見えないところであるんでしょうけど)
彼が表現する「愚か者」。
本家に比べて、というのは間違ってるし。
失礼でもあるので。
ただ。
彼の思う通り歌わせたら、
聴く方だって、こんなに真正面から素直に入り込めるのよって。
思い出すのもシンドイ採点式なんか。
やっぱり、どの歌手もやるべきじゃないのよ。
点数に現れない、この歌の世界観を。
それでも点数に出るよう表現するのがプロだろう!と。
言われたらそれまでだけれども、ね。
あ。
余談だけど。
休憩時間にスクリーンに流れてた各番組の紹介VTR。
あれ、「仕分け」のVTR。
卑怯者ッ!って思った私。
太鼓に歌に、ダンスに料理。
メンバーが仕分けられる側に回った映像ばかりを集めて作ってあったけど。
あんなもの。
ほんの、ほんの、ほんの、ほんの一部分じゃないのさッ。
見てみようか、と思わせるには十分だけれども。
あれが見れるのは、いつなのよッ!
話逸れました。
つまりは、自由に歌える場が欲しいってことです。
えっと。
続く「スローバラード」は。
カヴァーズで歌った時よりも、ずっとずっと豊かに歌われてました。
何が、って訊かれると明確には言いにくいけれど。
すばる自身の表情であったり、声の抑揚であったり。
優しくなった。と思いました。
余計な力というか。
どこか気負った部分が無くなったというか。
歌が、以前より、すばるに近づいた、と思いました。
すばるが近づいたのか、
歌が近づいたのか、
どちらでもなくて、どちらでもあるのか。
そこまでに何があったのか。
思い描くような何かが増えたのか。
それは分からないけれど。
こんなふうに。
昔の、誰かの歌を。
すばる自身が解釈をして。
すばる自身の表現で。
元の歌うたいとは似て非なる世界をみせてくれる機会が。
もっとあればいいのに、と思うのは。
贅沢なことですか?
この機会が貴重であるからこそ。
これらの歌が、大切だともいえるのですけれども。
それは分かっているんですけれども。
もっと聴いてみたい、と思う私がいるのも事実なんです。
ここまで。
全力で歌い続けている彼は。
もう。
全身が汗に濡れていて。
飛び散るくらいで。
それはそれは、カッコよくて。
汗に見惚れる、っていうのも変な表現ですけれどね。
そんな私を知ってか知らずか。
いきなり、Tシャツを脱ぎ捨てた彼。
現れた彼の上半身。
それは。
以前に比べたら、はるかに鍛えられた身体。
見慣れた華奢な肉体に、
見慣れぬ腹筋。
←見たことがないわけではない、ドリボの時とかにも見たようなことはある。
痩せた小さな子供のような。
子供、といっても10歳くらいの。
子供というには少年ぽくて。
少年というにはなんだかまだ幼い感じの。
そんな体つきだったのに。
それがらしくて好きでもあったのに。
ああ、鍛えてるって話はあながち誇張でもなかったんだ、と。
見せつけてきた、と。
心の奥底でほくそ笑んだ私。
その半裸な状態で、歌う「大阪レイニーブルース」は反則です。
反則、としか。
いいようのないものがありました。
というか。
すでにレイニーが流れただけで、立っていられなかった私です。
アレンジの変わった、
まさに「レイニーブルース」なあの時間。
私は瞳で彼を抱きしめるだけ。
彼は声で、私を求め続ける。
そんなある種の妄想じみた時間。
彼と私の間に、なにもなくなって。
ほかのすべてが消えて。
求め続けるだけで、互いに届かない時間。
そんな。
あふれるだけ溢れ出すせつなさを、歌いきった彼。
この歌の間だけ。
私の感覚から、他の人が消えたの。
世界に、私と彼しかいなくなったの。
言葉にするとものすごく痛いけども。
でも、そうなんだもの。
そう感じたんだもの。
←開き直った(笑)
ラストの「オモイダマ」。
これはもう、ね。
必ず歌うだろうと、思ってもいましたよね。
十祭の時には、空高くへと放たれていった声が。
力強く。
会場狭しと駆け回る。
伝わる人には、嘘偽りなくストレートに伝わってゆくはずの、
彼の歌声。
ほんの少し、
WSでも流れたようですが。
会場を見据えて、
歌ってる彼の表情に。
その瞳の強さに。
泣けるほど、でした。
すべてを終えて。
ありがとうとつぶやき。
バンドを称え。
MCどころか挨拶さえなかったことにも思い至らなかったくらいだったのに。
最後の最後で。
「関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます!よろしく!」とだけ言い放ち。
それを置き土産にして。
そのまま、はけていったすばる。
バカなんだから。
ホントに。
バカなんだから。
言い表せない感動にひたる私の、それは素直なつぶやき。
彼への、最大の賛辞。
愛しさのかたまり。
言葉で語るものなんか。
きっとなにも持ってなかったんだろう。
ひとつ話すより。
ひとつ歌った方が。
伝わるものが多い、
そう思ったのかもしれない。
月刊雑誌のインタビューでさえ。
語ることなく、
写真で歌ってみせた彼なんだから。
自分勝手な人見知り。
だからといって。
気後れした、なんてことはないはずで。
その行為が、カッコいいといえばカッコいい。
らしいといえば。
これほど、らしいことはなくて。
でもね。
名乗りなさい。
きちんと。
知ってもらいなさい。
きちんと。
その場に立つことに。
どれほどの意味があるか。
分からないわけじゃないでしょう?
自分の名前を、
「関ジャニ∞」の中に隠してしまわないで。
君がアイドルであることを。
ようやく、呑み込んで覚悟したことは、記憶に新しい。
これから、だってこともよく分かってる。
だからこそ。
自分の名前も、そこには必要なんだと思うの。
記憶への植えつけ方としては。
君のやったことの方が、インパクトしてはあるけれどね。
「関ジャニ∞」を背負ってそこに立ったのも、分かってるけど。
「渋谷すばる」の名を。
君の口から聞きたかったって思いはあったんだよ。
胸張って。
でも。
それでもいいや。
もう、いいや。
なんだろ、甘い?
甘やかしてる?
堂々と。
そこに立った君を見ていられただけで。
幸せだったんだもの。
これ以上ないくらい。
見届けられたんだもの、最後まで。
想いは、届いたんだもの。
短い時間に。
確かに、そこにいた「渋谷すばる」。
あの日。
もぎ取られた片翼の痛みは。
まだ覚えてる。
でも、覚悟して。
時間がかかっても。
時間をかけてでも。
新しい翼を育もうとしてる。
新たな、というか。
改めて、というか。
長かったね。
これから、だね。
そう、思ってても。
いいよね?
「渋谷すばる」
その名前が。
「関ジャニ∞」とともに。
人々の知るところになりますように。
はるかな願いをこめて。