寒波が襲っていますが、皆様の所は大丈夫でしょうか?
くれぐれも気をつけてお過ごしください。
で、私を悩ませている当のサチコだが
昨年末から現在に至るまで、依然として精神病院へ入院中。
時間に余裕があるもんで、2日の節分には巻き寿司を作っちゃった。
いつものビンボー寿司と…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ad/5ef4883d24ddabc14176e76b2cdd174b.jpg)
エビマヨ巻き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/eb/95bbed81adec1e31e567367b1ae4c92b.jpg)
家族で豆まきもして、楽しかった。
サチコは、デイサービスの年末年始の休業が終わる1月6日が
退院予定だった。
しかし実家の玄関その他を修繕する業者の日程が決まったため
私が1月末までの延長を希望。
コロナ禍の遺産で材料が入りにくいのと
儲けにならない工事は後回しにされるのとで
昨年9月に頼んだ工事が1月になったのだ。
サチコは今もって、この工事に納得していない。
「どうせ立ち退きになって壊すのに、もったいない!」
と主張し
「継子が友だちの大工とグルになって、私の金を取ろうとしとる」
とまでほざきおった。
しかしショウタキのケアマネからは
「玄関の修繕はまだですか?」
と催促され続けているし、私も玄関を直すのは
必要なことだと思っている。
人の世話にならなければ生活できなくなったのだから
人が出入りしやすように家を整備するのは要介護者の義務とすら思う。
サチコが家に居たら、業者に暴言を吐きまくるのは明白なので
留守の間にやってしまうもんね。
工事が終わり、1月の末が近づいたので
病院の相談員と電話で話し合った。
「せっかく慣れたデイサービスが振り出しに戻るので
早めに退院された方がいいと思うんです」
相談員は言う。
サチコが退院すると、またデイサービスの送り出しが始まって
慌ただしくなるが、もっともな意見だと私も思った。
デイサービスに通い始めた初期は、施設へ行っても昼には帰ってしまい
午後は私に電話の嵐だった、あの悪夢が再び始まるのはごめんだ。
さらに入院に関しては、3ヶ月ルールというのがある。
最大3ヶ月間は入院できるが、長く入院すると
次に本当に調子が悪くなった時、退院して3ヶ月が経過しなければ
再び入院することはできない。
相談員は、そのことも心配している様子。
そして元気なサチコを引き留めたら
病院が民間施設の商売を邪魔する格好になるので
それを避けたいという都合もあるようだ。
少人数の利用者で運営されるショウタキは
一人が長く休むと減収が大きいのである。
私が退院を承諾したので、相談員は病棟のサチコと面談して
退院の日を決めることになった。
しかしサチコは、「まだ入院していたい」と言う。
説得不可能な性格は相談員もわかっているので
サチコの強い希望が通され、退院は今月末まで延長された。
実家の修繕も終わり、だから私は今、自由の身なのである。
話は遡って昨年11月。
施設が年末年始に休業すると知ったサチコが不安定になった時
私はこう思っていた。
「デイサービスが休みになるから、寂しいのだろう」
そして12月に入ると、サチコは自ら入院したいと言い出した。
その頃にはすでに入院を決めていたので
行く行かないで揉める恐れが無くなり、私は安堵したものだ。
しかし一方、「何でこんなに素直なんじゃ?」
と、いぶかしくも思った。
あまのじゃくサチコの素直は、ちょっと怖いじゃないか。
そのまま年末が来て、すんなり入院したが
昨年の夏に初めて入院した時とは違って、今回は異様におとなしい。
インフルエンザの流行で面会が禁止になっているため
私が病院へ呼ばれることはなく、彼女も滅多に電話をしてこない。
「入院も2回目だから、慣れたんだろう」
そう思いながらも
「あのサチコがなぜ…」
違和感は、ずっと拭えないままだった。
エナジーバンパイアは、◯ぬまで治らん。
エナジーバンパイアとは、周囲の人間の時間や労働力を搾取し
愚痴や悪口を聞かせ続けて活力を吸い取る者のことだそうで
つまりサチコそのものじゃん。
そのモンスターが、こんなにもおとなしいのには
きっと何かがあるに違いないのだ。
やがて今頃になって、サチコが自ら進んで入院し
さらに自ら入院期間を延長した理由が判明した。
その真相は、単純なものだった。
《続く》