第4話は「ダリの繭」。長編をどうやって1時間にまとめるかに注目して見た。原作は読んだが、ほとんど覚えていない。
ダリみたいな口髭が有名な宝石商社長の死体がフローティングカプセルの中で発見された。全裸で、なぜか髭が剃られていた。パンツ以外の脱いだ服もなかった。
火村が「チグハグだ」を連呼する。あの不可解な状況は、チグハグどころじゃないだろう。特に髭を剃る理由が分からない。
死体をカプセルに入れた理由はつまらないものだった。三男(犯人ではない)が入っていた痕跡をわからなくするため。もっと予想外かつ合理的な理由かと思ったのに。
髭の方は合理的だった。髭がトレードマークで、顔が売れている社長自身が変装するため。凶器の女神像が志摩にしか売ってないって時点で僕も犯人が分かった。原作を読んでいるので、分かったというより思い出したということかもしれんが。
犯人が凶器をすぐ見つかるようなところに捨てておいて「処理した」と言ったのが気になった。処理できてないじゃん。
今に始まったことじゃないが、このドラマは「SHERLOCK」を真似しすぎだ。画面にオーバーラップする手がかり情報とか、オープニングの曲とかそっくり。火村の空気を凍らせるようなことを平気で言うところが、「高機能社会不適合者」のシャーロックと似てるので、余計にそう感じる。
「SHERLOCK」との違いは、ワトソン役とのホモ関係の有無だろう。今回は「まるで新婚家庭の朝食やな」「俺も新妻になったような気がしてきた」という会話あり。
そういえば「SHERLOCK」でも一時ホモを疑われていたが、ジョンが結婚して疑いは晴れた。
やはりシャングリラ十字軍の話は要らない。じわじわ出していって、どこかでラスボス的に対決させるつもりなんだろうけど、原作のシャングリラは色物というか別枠なんだよなあ。僕の中では。
で、長編をどうやってまとめたか、だが、特に急いだ感じもなく普通だった。原作の中身が薄いということかも。割りとページ数少ない話だし。