今回のタイトルは「奪回」。全部漢字二文字の熟語でいくつもりか。
ナレーションだけで沼田城と岩櫃城をゲット。信幸が「我が家は織田の家臣なのだから」などと面倒なことを言うヒマもなかった。
おとりさん奪回のために、昌幸と信繁が箕輪城の滝川一益に会いに行く。滝川は沼田城と岩櫃城は真田に返すと言う。アチャー。なんという間の悪さ。
滝川は人質を連れて伊勢に帰ると言う。人質なんてどうでもいいから、少人数でさっさと帰ったほうがいいんでないかい? 清洲会議始まってるぜ。そのへんのゆるさが滝川一益の劣化なのだろう。
木曽領の手前で再度ばばさま奪還を試みるが、コントの末に失敗。城の家臣には滝川軍の者だといい、滝川の家臣には城の者だという作戦だったが、きりが大事なものを忘れたせいで遅れた。その大事なものとは信繁からもらった櫛だったが、信繁はスルー。そこは「あ、これは…」とか言って、ちょっとは見つめ合ったりしないと。ラブコメなんだから。
信繁と三十郎もつかまってしまった。
「結局、人質が二人増えただけじゃないの」
「……」
室賀など国衆は北条につく模様。出浦氏も北条について、北条の内情を昌幸に伝える。この二人は策謀仲間だったのか。出浦氏はカラスの羽根で作ったみたいなベストを着ていて、FFXIのヤグードみたいだといつも思う。
木曽の大将は、現代の木曽の人が情けなく思うんじゃないかというくらい野卑で馬鹿っぽい。が、おとりさんに弱みを握られているというか、頭が上がらないことが判明。信繁(ときりと三十郎?)だけ解放されることになった。あの調子だとおとりさんも帰れそうだったが…いやそれどころか木曽路をよこせと要求することも可能な感じだった。
おとりさんの言う「望みを持っていれば何とかなる」が脚本家の言いたいことなんでしょう。
昌幸は上杉景勝に会う。上杉にそんな力はないのに、目をキラキラさせて真田を守ると約束。だが、昌幸は上杉家臣の春日を調略し、それを手土産に北条につくつもりだった。さすが戦国一の卑怯者。
また失敗したと落ち込む信繁に昌幸は言う。
「お前はカンで動く。オレもカンで動くが、オレのカンは、場数を踏んだカンだ」
「お前の兄は失敗しないが、まじめで面白くない。お前は失敗するが面白い」
「面白くないと人はついてこない」
だから昌幸は面白いほう、面白いほうへと進んでいくのか。
で、結局今回は何を奪回したのだろう。沼田城と岩櫃城か?
次回は「調略」だが、予告の映像で誰か磔にされていた。調略相手の春日氏じゃないのか?!