「長岡半太郎隨筆集 原子力時代の曙」朝日新聞社 1951(昭和26)年6月20日発行初出:「技術聯盟講演」 1949(昭和24)年12月17日
『人間が、いつかは鳥に均しく飛び得る時機が來るであろうと豫期されていた飛行機も飛翔するようになりまして、面白き世態を表現しています。これを百年前の状勢に較べますと、雲泥の差があります。これらの進歩は昔から希望されていても容易に實行に至らなかつたの . . . 本文を読む
科学は本来的にアナーキスト的営為である。
進歩が破壊の道程を通らないならば、進歩とは同一解釈を矛盾なく積み重ねてゆくものということになる。インクリメンタルな年輪のような成長は大きく芯から外皮まで同一均一ではあるが、それは進歩とは言わない、成長である。憲法が不動不変という極度の護憲主義の解釈による運用は所詮は従前と同一という範囲をどう超えないかという運用にすぎない。どのように分厚い歴史があろうとも . . . 本文を読む