敵の前に素敵の素が透けてるあたりが気になっていたが、門田勲も同じことを思ったらしい。 . . . 本文を読む
『この間すべてを唯物的に取運ばんとするソ連は、今日アメリカと世界的に對抗し、眞のデモクラシーを呼號しつつ、實はナチと大差なき共産黨幹部の專制方式をとり、一般國民には多く實情を知らしめない全体主義に近づいているが、日本共産黨はみづからこの先例に從つて全体主義的行動をとりつつあるにかかわらず、眞の自由、眞のデモクラシーの發展をもたらさんとする正しき統制主義を逆に「全体主義」「フアツシヨ」等と惡罵してい . . . 本文を読む
これを読むと不景気な昭和の初め頃に、知識と個人の独立を目指して文學を苦闘した若者たちがいた。小林秀雄、河上徹太郎、青山二郎らがモガキ、他人の金(田河水泡というのが面白い)を当てにまでして活字に残す文士の自由障壁を取り払おうとした。 それこそ後に文藝春秋に引き継がれる『文學界』だったことがよくわかる。 野々上慶一*がここで述懐するには、「小林秀雄さんと初めて会ったのは、忘れもしない昭和八年秋。場所 . . . 本文を読む
今はこれを読んでいる。この話の背景を解説し始めると現代政治を深く理解しなければならない上に、多くが歴史的推測を重ねて埋めてゆかなければならないので、キーワードだけ抽出しておく。
一つ目はもっとも重要な占領前からのプレーヤーDillon, Read & Co. ディロン社だ。
この本には8人の米人の名前が出てくるが、裏側の構造を理解していないと、末端の作業者が戦後の日本の支配構造を形 . . . 本文を読む
今読んでる。『昭和天皇とワシントンを結んだ男ー「パケナム日記」が語る日本占領』『一九七九年 、ロッキ ード事件につづいて起こったダグラス 、グラマン事件のなかで 、対日売り込み工作コンサルタントとして 、それまで水面下にいて報道されることのなかったハリ ー ・カ ーンの名前が 、突然 、浮かびあがった 。一月四日 、米証券取引委員会 ( S E C )はグラマン社が自社の早期警戒機の売り込みのため . . . 本文を読む