東海道線を走っていると、車や列車の窓から必ず目に止まる
茶 の文字が書かれた山
「粟ヶ岳」(通称 あわんたけ)
昭和7年に銘茶の宣伝と観光を目的として松の木(現在はヒノキ)を植えたのがその始まりです。
金沢から関東方面に向かう時は飛行機か新潟(長野)まわりの路線を利用することが多いので、
あまりこの「茶」文字を目にする機会が少ない(存在も知らない?)かもしれませんね。
この山の周囲
東山地区 は静岡県の中でも有数のお茶処で、
中でも「深蒸し茶」のパイオニアとして深い歴史があるため、お茶好きにはたまらない場所なのです。
地元の方が「神さんの山」と呼んでいるこの山で、どんな出会いが待っているのか登る前から楽しみです。
国道1号線 掛川バイパスを八坂ICで降り 15分ほど走しれば東山に入ります。
途中にある休憩場「東山いっぷく処」の駐車場に車を停め、ハイキングコースで頂きを目指します。
下からも山頂と「茶」の文字が確認できます。
遠くから見ると高く見えたけど以外と楽に行けそうじゃん
(これが後で見事に裏切られますがね)
山頂までは車でも行けますが、一面に茶畑が広がっているので 「お茶好き」は当然 歩きでしょ
ってな感じで調子よく、テンションも上がりぱなしです・・・
畑に沿った側道がハイキングコースになっています。
最初の勢いも50mほど登った時点で息切れ・・・
(こ、こりゃ、大変だ)
傾斜がキツイため、一歩一歩がとても重くて なかなか前に進みません。(階段なら まだ楽なのに)
奥に生えている木々の角度を見ていただけると、どれだけ急な坂を登っているのか解ってもらえると思います。
息が切れてますが、まわりに広がる茶畑を見ると心が和みますねぇ (お茶好きにはたまらない場所ですわ)
それにしても、登るだけでこんなに苦労するのに ここで栽培・管理するのはムチャクチャ大変だろうなぁ・・・
山頂はまだ遥か上です。(近くに見えるのは何故かな?)
半分を過ぎたあたりで茶畑を抜けて、やっと山らしくなってきました。
この坂も傾斜がわかりにくいですが、結構急です。
ご覧のように激坂の連続!
しかも先が見えるのに、なかなか進まないので精神的にも辛いです・・・
約30分で「茶」の「ホ」の部分の下まで来ました。 縦横約130mの巨大文字を間近で見ると圧巻・・・
これが昔から見ていた
あの文字 だと思うと感動もんですね。
そして「茶」の くさかんむり の間を歩行中・・・ ここを抜けると山頂はすぐそこ・・・ のはず です。
約50分かけて ようやく標高532m「粟ヶ岳」の山頂に到着です。
山頂には休憩場(売店)の他にも生産の神。子授・安産・縁結びに御利益があるとされる阿波々(あわわ)神社があります。
天気が良いと富士山を見ることができたのに今日はあいにくの曇り空・・・
それでも眼下に広がる茶畑と駿河湾が一望できて眺めも気分も最高です。
こうやって上から見ると ほとんどが茶畑ですね・・・
お茶の国 静岡! そのシンボル的な山に登れて感動です。
地元の方が「神さんの山」と呼んでいる「粟ヶ岳」で、本当に素敵な出会いがありました。(キモト)