滋賀県長浜市 標高495Mの小谷山にある小谷城は、織田信長によって滅ぼされた浅井長政と、お市の方の悲劇の場として知られ、
NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」の幼少期の舞台でもあります・・・
今回の「厳選・源泉温泉」は、その小谷城跡の山里にある一軒の温泉宿を紹介します。
北陸道を「木之本IC」で降り、国道365号線で関ヶ原方面へ・・・
途中に看板がありますので、案内に従って左折し山の中に向かいます。
ここに来るのも3度目・・・ 何度来てもここで血肉を分けた戦(いくさ)があったと思うと 何となく重い気分になります。
大人になってから歴史を知ると、ボクらは歴史の上に立っているんだと、あらためて思う。
しばらく走ると 今回の目的地
天然温泉「須賀谷温泉」 に到着!
最初に来た時は地元の方が集う保養所のような所でしたが、2004年にリニューアルされて真新しく、
館内の設備も整っているので女性にもお勧めです。
中に入って突き当たりにあるのが、「須賀谷温泉」ご自慢のお風呂です。
清潔感にあふれた浴室に内湯が2つ、やや混濁した湯船と茶色く濁った湯船があります。
まずは あの「お市の方」も入浴したと伝承される茶色の湯は源泉を加熱したもので約41度ほどの適温。
見た目ほど匂いも刺激もなくあっさりとした肌触りです。
効能:神経痛・筋肉痛・胃腸病・アトピー などに効果があるとされています。
その隣にあるのが、
秘湯 と書かれた やや混濁した38度程と低めの湯船です。
「秘湯」と書かれている割りにはもう少し特徴があっても良さそうですが、
こちらも癖もなくサラっとした感じで、無数の湯花が目を引きます。
熱い湯と交互に浸かって効果を高めるようになっています。
そして今回もっとも時間をかけて入ったのが この露天風呂です。
この日はモスグリーン色に染まって何か神秘的な感じになっていました。
ほんの少しトロ味があって、3つの湯船で一番感触がよかったかな?
泉質:ヒドロ炭酸鉱泉 含鉄泉(含鉄II)-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉。
この辺りでは珍しい混濁する貴重なお湯が、岩場から湯船に注ぎ込まれています。
この露天風呂の岩にも湯花が浮遊・沈殿しているのが見えます。
中には汚いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これこそ源泉の源なのです。
ろ過して取り除くなんて勿体無い話しですぞ。
ここは山里にあるので眺めの良い展望は望めませんが、その代わりに壁の一部を崩して額に入れたようなニクイ演出がされています。
ここが抜けているだけでとても豪華な感じがしますね。
この長浜市にある「須賀谷温泉」は、浅井長政やお市の方も湯治として入ったとされる由緒ある温泉です。
その歴史に思いを馳せながら のんびりと浸かるには最高です。
近くには「姉川の合戦跡」もありますので、歴史ファンも温泉ファンも訪れて損のない秘湯です。
ぜひ、機会があれば一度家族で訪れてみてください・・・(キモト)