今回お届けする「厳選・源泉温泉」は、岐阜県高山市にある 荒城温泉「恵比寿之湯」です。
観光スポットして有名な古い町並みが残る高山の市街地から、県道「高山上宝線」で山間に車を走らせること20分。
荒城川の側に一軒の小屋が見えて来ます。
ここが、今回の目的地である
「恵比寿之湯」 です。
目の前にバス停があったり、向かいには駐車場も完備されているのでアクセスの良さもポイントのひとつです。
午後1時からの営業とあって駐車場は開湯待ちの方で一杯・・・ この人気ぶりからも お湯 の良さが窺えます。
実はココを訪れるのは2回目で、前回来た時はカメラの充電切れで撮影することができませんでした。
今回は開店と同時に潜入しないと、他人が写っちゃうのでシャッターチャンスがありません。 急げ!
お、おじさん・・・ 脱ぐの早えーよ!
そして、これが 「恵比寿之湯」 の湯船です。
4人が入れば一杯になるほどの大きさで、泉質は含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉。
源泉の温度が25,5度と低めなので、42度に加熱して使用されています。(もちろん掛け流し)
それよりも目を引くのは やはり床に張り付いた源泉成分の堆積物です。
千枚田のように形成され、これだけになるまで どれほどの年月が経っているのかと思ってしまう。
一般的な大型温泉旅館では見ることの出来ない秘湯ならでは光景ですね。
露天風呂は2つ、まず一つは 室内と同じく加熱された湯船で こちらは少し低めの40度ほどに設定されています。
囲いに覆われ空が見えるだけで、決して展望が良くはありませんが、ぬる目のお湯にゆっくりと浸かって体を癒すことができます。
こちらも堆積物がスゴイことに・・・ 元々は木? だったんですが、面影も無くグロい感じになっています。
指を切っちゃいそうで危険・・・
そして一番奥にあるのが、人が全く手を付けていない非加熱の湯が注ぎ込まれた
源泉風呂 です。
他の2つの湯船と違って鶯色(うぐいす色)に混濁して、いかにも体に効きそうな感じ。
この源泉は、日本で数少ない 遊離炭酸温泉 (二酸化炭素:1,158ppm)を含んでいる貴重なお湯です。が、
この時期の源泉風呂の湯船の温度は25度を下まわっていると思うので、入るには気合いが必要です。
炭酸系の刺激やアワアワ感もなく、少しトロ味がかかった滑らかな肌触り・・・
しばらく浸かっていると慣れてきて体が軽くなる感じがして気持ち良よくなってきます。
口に含むと金臭くて酸味の効いて、明らかに加熱したお湯と 五感で感じるモノが違います。
いつものことですが、加熱せず、加水もしない・・・ 温泉は人の手が加わらない方がイイのがよく解ります。
もちろん、循環(再利用)も。 この床にも常に湯が満ちて掛け流されています。
この「恵比寿之湯」では、源泉と加熱風呂を交互に入ることで より入浴の効果を高めることが期待できます。
繰り返していると、毛深い方ではありませんが、体のウブ毛に温泉の成分が付着していました。 スゴっ!
これまで数多くの温泉に入ってきましたが、こんなに付いたのは初めてかなぁ?
体に良いからと言って長湯をするのは厳禁です。 浴室にはちゃんと注意書きがあります。
源泉の使い方も文句ナシ! 入浴法も親切に書かれているのでとても好感が持てます。
荒城温泉「恵比寿之湯」 平日にもかかわらず訪れる方が次々といました。
金沢からでも3時間あれば着く 隠れた名湯ですので、高山に観光に出かけた際は ぜひ、立ち寄ってみてください。
「オチャブロ」では、これまで行って来た あまり知られていない「温泉」などを少しづつ紹介しています。
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