「額谷茶屋」でちょいと興奮ぎみ?ですが、「台湾お茶紀行」 最後に紹介するのは、台北市内を散策中に偶然見つけたお店
八方茶荘 です。
ここは店構えがさほど大きくもなく、他に誰もお客が居ないし言葉も通じるかもわからないので入るのに勇気がいるなぁ・・・
と、しばらく躊躇していましたが、せっかく台湾まで来たのでここは思い切ってドアを開けました。
店に入ってビックリ!、店主が丁寧な日本語で話しかけてくれてるじゃありませんか・・・(って言うか日本語ウマッ)
しばらく日本で生活していたことがあって、今は阿里山(台湾茶の代表的な産地)で茶工場を営んでいるそうです。
せっかく日本から来たのなら、「まずは飲んでみろ」 と言わんばかりにイキナリ自慢のお茶を淹れてくれました。
予想外の展開だぞ!
出してくれたのは
阿里山高山茶 ・・・ 標高1500メートルの山間にある自家茶園で育ったものです。
高山は霧が多く朝晩の温度差があってお茶づくりには最適な場所なのです。
高級茶 と呼ばれているお茶はすべてこの高山から生まれます。
うぁ・・・旨い! 非の打ち所がまったくないね。
甘くて上品な香りがいつまでも鼻腔に漂っています。 添加なしでこの香りはスゴイ!
お茶の持つ天然の香りの奥深さを知る羽目に・・・
「お茶がわかる」と見たのか、ここから怒涛の台湾茶(試飲)ラッシュが幕をあけます。
予想外の展開だぞ!
阿里山でも収穫時期の異なるものから、高級な金萱茶まで、お店にあるお茶を片っ端から淹れてくれました。
ちょっとお茶の名前を出すと次々と淹れてくれるんだもん・・・
途中お菓子まで出てきて
お茶の話題 で大盛り上がり、中国茶や台湾のお茶を勉強していてよかったと思えた瞬間でした。
約2時間、5種類の貴重なお茶を十分に堪能することができました。(おかげでお腹がタップンタップン)
これだけ飲んでおいて
「お代はいらない」 って言うんだから驚きです。
予想外の展開だぞ!
正直、いくら請求がくるのかドキドキしていた。 けっこう高そうなのをガブ飲みしてたもんなぁ・・・
それでは申し訳ないので、このお店自慢の
高山茶 を一つ買って帰りました。
これがまた面白い? 変わったお茶なので機会を見て 「お茶めな話し」 で紹介したいと思います。
八方茶荘 観光地にあるような有名な茶屋ではありませんが、ここのご主人はお茶に対する拘りも強く、
普段聞けないことなんかも ちゃんと答えてくれて、とても親しみやすいお店でした。(台湾茶通にはオススメ)
今回でまた一つ、台湾茶の魅力を知ることができました。 思い切って来た甲斐がありました。
偶然見つけたお店が、台湾に来て一番印象に残ったお店だったかな・・・(キモト)