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経緯を以前書いたことがありますが、当初はカワサキW800を夢見て大型二輪免許を取りに行きました。
大型二輪免許取得後すぐにカワサキプラザに注文をするために行きましたが、深い緑色に輝くW800を前にして躊躇いが生じてしまいました。
「俺なんかが、コレに乗ってもいいんだろうか・・・。」
目の前の美しいバイクを見て、普段着で乗ってはいけないような気がしてきました。
ヘルメットは?グローブは?ブーツは?ジャケットは?
だんだん考えるのも面倒になってきました。
ということで、注文をせずに出直すことにしました。
その後に、行きつけのバイク屋さんで雑談をしていた時のことです。
「SRとWって、同じようなジャンルだし結局どちらかを乗らなくなるんじゃないですか?」
そういわれてみたら、一理あるような気がしてきました。
一度白紙に戻し用途を整理して選んでみることにしました。
1.トップケースをつけても違和感のないこと
SR400にもトップケースをつけていますが、かっこ悪い感じがして気に入っていません。
2.レギュラーガソリンであること
SR400 は高圧縮にしたのでハイオク仕様のため、地方のスタンドで時々ハイオクが無くて困りました。
3.一度の給油で長距離をこなせる足が長いバイクであること
ツーリング先で、ガソリンスタンドが週に2日しか営業していなかったり、閉店時間が早かったりで何度もヒヤヒヤしました。
以上のことから、アドベンチャーが良さそうな気がしてきました。
だいぶん前の事ですが、各社のホームページを見ていて、一番最初に「こりゃ無いわ」と思ったバイクが実はVストロームでした。
その時は近未来的な感じがして、筆者の好みとは真逆な印象でした。
「嫌い嫌いも好きのうち」という言葉がありますが、どういう感情かは別にして、目に留まったのは事実ですし、ヘンテコ?な形(当時は)にインパクトを受けたのも事実です。
燃費が良さそうだし、ラフな感じで乗れそうだし、あんまり乗ってる人見ないし、「使い勝手が良さそうだし、これでいいかな」という軽い気持ちで、筆者の好みでいうと絶対選ばないであろうバイクにすることにしました。
一年乗ってみて
乗り出してすぐに驚いたのですが、凄くよくできたバイクだと思いました。
コーナリング時の安定感が素晴らしく、けっこうよく走ります。
若い頃は2サイクルが好きだったのですが、コーナー立ち上がりのトルク感は、昔の2stの350~400cc並みの下からキュイーンとくるような体感加速です。
押したりする取り回しの時は、大型二輪を実感しますが、走り出すとけっこう軽くて振り回すことが出来ます。
燃費も27~29キロくらいで大変良くて、大型タンクなので随分足の長いバイクです。
しばらく走っていますと、ずっと乗っていたいような気になってきます。
SR400 の場合も、とても心地よい感じがしてきて、ずっと乗っていたいような気がしてきますが、Vストロームの場合は、ずっとこのまま操っていたいような感じがします。
Vストローム650は、走っている人が少なく、何となく地味な存在なのですが、とても面白いバイクです。
今日は、見通しの良い少し荒れた感じの舗装林道の立ち上がりを、2速全開にしてみました。
昔の125ccのモトクロッサーに乗っている感じがして地面を蹴るような感触に少し高揚してしまいました。(約40年前に乗せていただいたモトクロッサーの記憶ですが・・・)
パワーがあり過ぎたり、高回転型エンジンだったりしますと、それはそれで疲労コンパイ・ストレスだったりしますが、常用速度では十分過ぎるVストロームのパワーです。
ただし、車体全体の造りは値段なりといいますか、高級感のようなものはありません。
所有欲を満たしたい、バイクを眺めながらコーヒーを飲みたいとお考えの人には不向きです。
W800を買っていたらそれはそれで満足していたと思うのですが、ラフに乗れて楽ちんなVストローム650にして本当に良かったと思っています。
白石湖にかかり釣りに行ってきました
白石湖の常連さんの釣りクラブの例会の連絡をいただき、釣りに行ってきました。
緊急事態宣言が解除されるまで、休みの日はほとんど家にいました。
釣りの前日の火曜日は、近場ではありますがSR400に乗って道の駅お茶の山城(みたいな名前だったような?)に、お茶を飲みに行ってきました。
おやつセット330円(だったと思います)くらいの価格で、お茶と団子がついています。
以前来たときは、ほうじ茶と抹茶団子にしましたので、今回は煎茶とほうじ茶団子にしてみました。
どちらも美味しかったのですが、ほうじ茶は普段あまり飲む機会がありませんので、前に飲んだほうじ茶の方が旅気分を感じることが出来ました。
プチツーリングと釣りができましたので、久々の休日らしい休日でした。
釣りですが、正月に行った時のダンゴが沢山余っていたと勘違いしていました。
チェックもせずに買わなかったのですが、釣り場について箱を開けてみたら少ししか残っていませんでした。
大失敗ですが、買いに行くのも面倒でしたのでそのままいかだに乗りました。
とても風が強い日でしたが、久々の海の上でよい気分転換ができました。
お昼ごろに、チビが1枚針にかかってきましたが、その後はダンゴもなく、ただただ餌を海に落とす時間が納竿まで続きました。
自宅に帰ったら、嫁さんに「急に10歳くらい老けた感じの顔してるけど・・・」と言われました。
1日中風が強く修行の時間が続きましたので、自覚はなかったのですが、疲れ果ててしまったみたいです。
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滋賀県野洲町のお寺さんで、これからご納骨の立ち合いをさせていただきます。
今乗っているSR400は三代目になります。
20代前半に、中古で買った初期型のものが初代です。
このSRはブレーキが全然効かないバイクで、とても危なっかしい代物でした。
その後、20代後半に何期型かは判りませんが、純正でバックステップのSRに乗り換えました。
二代目は、ヨシムラのエンジンパーツとキャブに交換し、クランクも500用に交換して乗っていました。
ハイオクガソリンが、有鉛ハイオクだった時代の話です。
スプロケットとマフラーはノーマルでしたので、発進時の加速がとても速くて、ローギアではフロントがポンポン浮いていました。
当時は若かったこともあり、隣に並んだナナハンと自分の都合で信号GPをやっていましたが、ほとんどのナナハンはSRの初速を見てあきらめた感じの印象でした。
そうこうしているうちに、スズキから刀のナナハンが発売されて、刀には全戦全敗でした。
とにかくノッキングが酷いバイクでしたが、当時は教えてくれるような人もおらず、キャブのセッティングなどを考えることもなく、買ったままのポン付けして乗っていました。
今から思えば、怖いことをしていたものです。
当時は若かったせいもあり、お金がなくて二代目も渋々売ってしまいました。
筆者も年を重ねて、終の棲家ならぬ「終のバイク」のことを考えるような年になりました。
二代目の印象がとても強くて、人生の最後に乗っているバイクはヤッパSRだろうと思い、ネットでSR400を調べていました。
現行のSR400の新車を買おうと思って調べていたのですが、以前に黄色いストロボカラーのSRがあったことを知り、中古を探すことにしました。
実は二代目をこのストロボカラーに塗ろうと思っていたのですが、その時は資金難で断念してしまいました。
筆者は、ケニーロバーツ世代の少し後の、シュワンツやマモラ世代なのですが、当時ケニーロバーツは神様でした。
雑誌を見ては、黄色いTZで駆け抜ける姿に憧れていました。
このような憧れから、新車とあまり変わらない価格で中古の60周年記念モデルを購入しました。
買った当時の走行距離は3000キロチョットくらいでしたが、今は30000キロを超えています。
買ってすぐフロントフェンダーをチャックボックスさんのものに交換しました。
筆者はノーマルのフロントフェンダーが大嫌いでしたので、バイクを買う前から良さそうなFフェンダーを物色していました。
チャックボックスさんで、宇治田原に親切なショップがあることを聞き、その後のアドバイスはそちらにお願いすることにしました。
このショップは、FIのエンジンセッティングに精通していて、とても親切なお店です。
筆者がSRのネックの一つと考えていた、Fブレーキとローターを交換していただきました。
ブレーキの利きが、ずいぶんよくなり安全に走れるようになりました。
ショップの方の熱弁を聞きRサスとFサスのスプリングも交換しました。
筆者は、SRのエンジンからチェーンガードにつながる造形が大好きです。
ノーマルのチェーンガードのままでもRサスを交換できるようにスペーサーを入れて取り付けていただきました。
ノーマルサスでは、コーナーの途中にギャップを拾うと、ポヨヨ~~ンポヨヨ~~ンと余震のような揺れ戻しがありましたが、ナイトロンのサスはしっかりと地面をとらえてくれます。
ただ、ポヨヨ~~ンポヨヨ~~ンとしたお茶目な感じも別に嫌いじゃなかったのですが、ショップの方の熱弁に心が動きました。
Rサスを交換しても、バイアスタイヤのため、どうしてもタイヤが負けている感じはいたします。
安全面からは、しっかりしたサスが良いに決まっていますので、交換して正解だったと思っています。
フルノーマルの時は、100キロくらいで激しい横揺れが発生していました。
シートに荷物を沢山積むほどに揺れが激しくなるため、普段からRボックスをつけていることも原因の一つかも知れません。
パフォーマンスダンパーをつけてみましたが、この横揺れの解決には至りませんでした。
横揺れが発生する時の状態を注意深く観察していましたら、Fタイヤが微妙に捻じれだすのをきっかけに横揺れが始まっているような感じがしました。
そこで、Fフォークを支える三つ又を、アルミ製の厚手のものと交換していただきました。
今日も仕事でしたが、帰宅時に高速道路で1※0キロでカッとんでみましたが、交換以降はほとんどブレずに車体が安定するようになりました。
ショップの方の話では、オーリンズのFフォークに交換すると、まったく別次元の感じになるそうです。
後で、エンジンの話の中でも触れますが、究極のSRを目指しているわけではありませんので、そこまで改善することは考えておりません。
筆者のSRはエンジンにも手が入っています。
詳細は公表いたしませんが、圧縮比が上がっています。
ただ、カムはノーマルのままになっています。
高回転でガンガン回して走るようなつもりはありません。
今回は5000回転までの回転域で車体全体が共鳴するような感覚を味わいながらミッションをつないでいくようなセッティングにしたかったのです。
大脱走という映画で、スティーブマックイーンがトライアンフ?(だったと思います)で走っていました。
今のバイクは、時代にあった高性能を求められますので、6速でクロスレシオなため2速⇒3速⇒4速の間隔が短いように思います。
映画でのバイクのマフラー音は効果音だとは思います。
でも映画でのアクセルを全開にして引っ張っているような音ではなく、鼓動を感じながらトルクでもっていくようなバイクにしたかった訳です。
変速する間合いが程よく長くなるように、SR500のギヤ比よりもほんの少しだけ重いギヤ比にしています。
筆者はVストローム650にも乗っています。
筆者好みに仕上げたSRの方が、一般道を普通に通勤で走っていても断然楽しく走れます。
これからも大切に乗り続けようと思います。
なんだか久しぶりに語ってしまい、長文でごめんなさい。