今乗っているSR400は三代目になります。
20代前半に、中古で買った初期型のものが初代です。
このSRはブレーキが全然効かないバイクで、とても危なっかしい代物でした。
その後、20代後半に何期型かは判りませんが、純正でバックステップのSRに乗り換えました。
二代目は、ヨシムラのエンジンパーツとキャブに交換し、クランクも500用に交換して乗っていました。
ハイオクガソリンが、有鉛ハイオクだった時代の話です。
スプロケットとマフラーはノーマルでしたので、発進時の加速がとても速くて、ローギアではフロントがポンポン浮いていました。
当時は若かったこともあり、隣に並んだナナハンと自分の都合で信号GPをやっていましたが、ほとんどのナナハンはSRの初速を見てあきらめた感じの印象でした。
そうこうしているうちに、スズキから刀のナナハンが発売されて、刀には全戦全敗でした。
とにかくノッキングが酷いバイクでしたが、当時は教えてくれるような人もおらず、キャブのセッティングなどを考えることもなく、買ったままのポン付けして乗っていました。
今から思えば、怖いことをしていたものです。
当時は若かったせいもあり、お金がなくて二代目も渋々売ってしまいました。
筆者も年を重ねて、終の棲家ならぬ「終のバイク」のことを考えるような年になりました。
二代目の印象がとても強くて、人生の最後に乗っているバイクはヤッパSRだろうと思い、ネットでSR400を調べていました。
現行のSR400の新車を買おうと思って調べていたのですが、以前に黄色いストロボカラーのSRがあったことを知り、中古を探すことにしました。
実は二代目をこのストロボカラーに塗ろうと思っていたのですが、その時は資金難で断念してしまいました。
筆者は、ケニーロバーツ世代の少し後の、シュワンツやマモラ世代なのですが、当時ケニーロバーツは神様でした。
雑誌を見ては、黄色いTZで駆け抜ける姿に憧れていました。
このような憧れから、新車とあまり変わらない価格で中古の60周年記念モデルを購入しました。
買った当時の走行距離は3000キロチョットくらいでしたが、今は30000キロを超えています。
買ってすぐフロントフェンダーをチャックボックスさんのものに交換しました。
筆者はノーマルのフロントフェンダーが大嫌いでしたので、バイクを買う前から良さそうなFフェンダーを物色していました。
チャックボックスさんで、宇治田原に親切なショップがあることを聞き、その後のアドバイスはそちらにお願いすることにしました。
このショップは、FIのエンジンセッティングに精通していて、とても親切なお店です。
筆者がSRのネックの一つと考えていた、Fブレーキとローターを交換していただきました。
ブレーキの利きが、ずいぶんよくなり安全に走れるようになりました。
ショップの方の熱弁を聞きRサスとFサスのスプリングも交換しました。
筆者は、SRのエンジンからチェーンガードにつながる造形が大好きです。
ノーマルのチェーンガードのままでもRサスを交換できるようにスペーサーを入れて取り付けていただきました。
ノーマルサスでは、コーナーの途中にギャップを拾うと、ポヨヨ~~ンポヨヨ~~ンと余震のような揺れ戻しがありましたが、ナイトロンのサスはしっかりと地面をとらえてくれます。
ただ、ポヨヨ~~ンポヨヨ~~ンとしたお茶目な感じも別に嫌いじゃなかったのですが、ショップの方の熱弁に心が動きました。
Rサスを交換しても、バイアスタイヤのため、どうしてもタイヤが負けている感じはいたします。
安全面からは、しっかりしたサスが良いに決まっていますので、交換して正解だったと思っています。
フルノーマルの時は、100キロくらいで激しい横揺れが発生していました。
シートに荷物を沢山積むほどに揺れが激しくなるため、普段からRボックスをつけていることも原因の一つかも知れません。
パフォーマンスダンパーをつけてみましたが、この横揺れの解決には至りませんでした。
横揺れが発生する時の状態を注意深く観察していましたら、Fタイヤが微妙に捻じれだすのをきっかけに横揺れが始まっているような感じがしました。
そこで、Fフォークを支える三つ又を、アルミ製の厚手のものと交換していただきました。
今日も仕事でしたが、帰宅時に高速道路で1※0キロでカッとんでみましたが、交換以降はほとんどブレずに車体が安定するようになりました。
ショップの方の話では、オーリンズのFフォークに交換すると、まったく別次元の感じになるそうです。
後で、エンジンの話の中でも触れますが、究極のSRを目指しているわけではありませんので、そこまで改善することは考えておりません。
筆者のSRはエンジンにも手が入っています。
詳細は公表いたしませんが、圧縮比が上がっています。
ただ、カムはノーマルのままになっています。
高回転でガンガン回して走るようなつもりはありません。
今回は5000回転までの回転域で車体全体が共鳴するような感覚を味わいながらミッションをつないでいくようなセッティングにしたかったのです。
大脱走という映画で、スティーブマックイーンがトライアンフ?(だったと思います)で走っていました。
今のバイクは、時代にあった高性能を求められますので、6速でクロスレシオなため2速⇒3速⇒4速の間隔が短いように思います。
映画でのバイクのマフラー音は効果音だとは思います。
でも映画でのアクセルを全開にして引っ張っているような音ではなく、鼓動を感じながらトルクでもっていくようなバイクにしたかった訳です。
変速する間合いが程よく長くなるように、SR500のギヤ比よりもほんの少しだけ重いギヤ比にしています。
筆者はVストローム650にも乗っています。
筆者好みに仕上げたSRの方が、一般道を普通に通勤で走っていても断然楽しく走れます。
これからも大切に乗り続けようと思います。
なんだか久しぶりに語ってしまい、長文でごめんなさい。