只今製作中の竿は、過去製作のどの竿よりも『感度』のよい竿という課題を設けています。
目標は、自作竿『ジャッカルスポーツ』の『アタリコンバーター・ステージⅡ』を超え、なおかつ軽量であること・・・。
ジャッカルスポーツは、ラインが潮流で振動するのが分る感度を持った竿ですが、それが災いして魚のアタリがボケてしまい、、潮流または水深またはラインの長さの影響なのか感度が良くなったり悪くなったりする、、という、まだまだ完成途上の竿です。
※この竿のおかげで、ラインをハワセている時は、旗がはためくようにラインも潮流でパタパタ(手元にはブルブル伝わる)しているコトが解りました。ラインを張り気味にすると振動は細かくなり、だんだん消えていきます。
自宅にある色々な竿を使って『アタリが手元に伝わる感度』の正体を自分なりに見極める為に、まずは実験前に出来るだけ沢山の仮説を立ててみました。
計器がなく数値にできない場合、一人で検証作業をする際に仮説が一つだと、どうしても仮説を肯定する方向に心が揺れてしまいます。
また、沢山の可能性を考えてから作業をした方が、同じ実験でも見落とす部分が減ります。
もともと好きでやっている事ですから、小さな部分にも拘った考えが色々浮かんできました。
大そうなコトを書きましたが、実験自体は非常に地味でシンプルです。
竿以外に使用するものは、リール・ライン・大きめの洗濯バサミだけで、穂先と元竿の色んな所に洗濯バサミでアタリを想定した負荷をかけ、手で振動を感じとります。
厳密にいうと、その都度穂先をカットしないといけないのですが、全ての穂先を切り刻めません。
一度不要な穂先をカットしてやってみて、別にカットしなくても検証に支障のないことを確認して作業を続けました。
結果からは、これから穂先を削る際に、きっちりしたガイドラインができましたので、今日1日『あ~でもない、こ~でもない』と考えた甲斐がありました。
かなり乱暴に説明しますと、通常の穂先はテーパーが1つですが、『ヘの字穂先』はテーパー3つからできていますので、穂先ゲージを作ったとしても、それに当てながの作業では気の遠くなるような手間がかかり、作業を続ける自信がありません。
ヘの字穂先削りは、どちらかというと感覚だよりになる作業でしたが、今回の実験で1つの指針が出来たコトは大きな成果でした。