ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

7年ぶりの録音は大きな経験に

2019-02-07 08:14:58 | Weblog

昨日は、とうとう7年ぶりのOkamoto Islandの新作のレコーディング。ベーシック録音の初日だった。

予想だにしない、良い録音が出来た、と感じています。
このまま行けばとんでもないアルバムになりそうです。
このままいけば、ね。さて。

Okamoto Islandの7年間の活動の答え合わせ。全員が忌憚のない意見を出し合った。
メンバーが一度OKを出した場面が、録音スタッフ側から再考を促される場面も。ノラさんの入る曲では、夕方になって、スタジオから直接構成やアレンジで急遽電話する羽目になったり。

しかし、終始和気あいあい。

それは、お互いが「自分が聞こえていない音を相手は聞こえているらしい」とどこか、もしくはハッキリと認めているからだと思う。そして、現場は終始明るく仕事が早い。

一通り一日の録音が終わりかけた頃、ヤヒロトモヒロ(パーカッション)氏のコンガとノラ(ヴォーカル)さんの仮歌でプレイバックして、その仮歌の意図と素晴らしさに全員が気づいたり。エレキがアコースティックになる指示が出たり。

一生の宝が盛りだくさん。情報の大量ダウンロードが続くエキサイティングな一日。

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NORAさんのボーカル曲は、今回、彼女にとっても大変珍しいチェレンジがあると思います。
今年、お正月にラフなデモを送り、ついてきた歌詞にびっくりした。
この件は、のちのち。

昨日は、そのアレンジとサイズでスタジオで最終の話し合いが持たれ、
この8小節カット、この歌のリピートはカット。と歌の構成をもう一度決めた。
実際に演奏してみて長く感じたりすることや、要らないアレンジも多かった。

その中で、全ての音が入り、最後に試しにヤヒロトモヒロのコンガとNORA(ヴォーカル)さんの
歌だけでプレイバックした時、見事に音楽として成り立っているのにはびっくりした。
ヤヒロ氏は「さすがNORA。見事に3−2(スリーツー)で歌っている」
と言っていた。

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また、ある時には、マーティーが、ベースドラムの音色を変えたいという。
で、ベースドラムの音色を変えて録音。演奏も緻密になり、
メンバーもOKが出たところで、録音スタッフやマネジャーなど、
スタッフサイドから「いつものOkamoto Islandと違う」
「世界観が変わった」「普通のJ-pop寄りになった」と意見が出され、
長い話し合いがあった。
結果やり直ししてさらに良いものになり、その後2タイプのドラムサウンドが、
曲によって使い分けられるようになった。そんなこともあった。

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そんな発見もあり、ギターやアンサンブルに至るまで、
大きな経験をしている今回の録音です。
録音は、その場にいる人間全員の人間力です。

間違いない。

これは必ずレッスンに生かしていきたいと思います。

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