ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

複雑な曲は、実はテクニック的には単純

2011-04-14 12:42:55 | Weblog

複雑な曲は、実はテクニック的には単純なんです。

 

たとえば、『ジャイアント=ステップ』

難曲といわれるこの曲のコード進行の前半部分。

 

これは、各コードのコードトーンを拾っていくことが、

重要です。

 

各コードの1、2、3、5の音を繋ぐ練習を

自分でエクササイズを作り、仕込んで行くのです。

それぞれのユニットを変化したユニットを考えます。

数学的に考えれば、

1235、1253、1352、1325、1523、1532

2135、2153、2315、2351、2513、2531

3125、3152、3215、3251、3512、3521

5123、5132、5213、5231、5312、5321

 

これで、すべてのコードを追って行きます。

すべてのユニットをやる必要はないと思います。

途中でだんだん判って来ますから。

作曲技法としても機械的で単純です。

 

だから、昔から本当はジャズの初心者教育のアイテムに

本当は適していると思います。

 

『モーメント=ノーティス』も言わば、同じように

技法ありきの曲だと思います。

めまぐるしい転調の曲ですが、要は1小節の−のフレーズを

違うキーで展開する練習曲です。

これもいくつかのネタを進行に合わせて弾いて行けば良いのです。

出来たらまた違うネタを仕込みます。

 

これらの曲が難しいと言われるのは、その早さの1点のみです。

それを解決するには、ただゆっくりにすれば良いのです。

 

これらの曲をマスターするのに必要なのは、努力と根気です。


創造力が少なくて済むと言う事でも、初心者が時間をかけて

音名やらコードを覚える意味でも実は初心者向きな曲なんです。

 

効率のいい練習法は、きいてもらえればレッスンで説明します。

 

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