ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

タッチはソフトが良いのか?しっかり弾け、が良いのか?

2014-09-10 18:32:22 | Weblog

先日、家にやってきた若いギタリスト。蚊の鳴くような弱いピッキングです。
一通りセッションした後「ピッキングが弱いんじゃない?」と指摘した。
「いや。誰々に習って『もっとソフトにピッキングするように言われたんです』」

ウ~ン。確かに粗野なピッキングは力が入って、「もっとソフトに」とアドバイスする事もあります。
ちなみに僕は、「軽く弾きますね」とよく言われるけど、ガッチリ結構弾きます。
だから、生徒のギターを軽く弾いただけでも大きな音でびっくりされる事もある。

さて、「ソフトに弾く」と言う事と「しっかり弾く」と言う事は紙一重です。
ある素晴らしい同じギタリストを生で見て「意外に小さい音だ」と思ったり
「うわあ。音デカイ」 と思ったり、違う意見が出る事もある。

実は、どういう状況でも、美しい音で、しっかり音楽にする技術が必要なんだと思います。
ソフトに弾いても、しっかり弾いているように 聞こえるぐらい音楽が鳴っている。
かなり強く弾いても、音が潰れない。
そう言う事は、すべて紙一重のセンスと積み重ねから成り立っている、と思います。

自分の音を良く聞き、その音色を感じる事。
自分の音との対話が肝心ではないでしょうか?
でなければ、観念とか、言葉に振り回される 、と思っています。

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