ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

なぜ僕は音楽を弾くのだろう

2022-04-14 08:15:01 | Weblog

なぜ、僕は、音楽をするのだろう、
と考えた時、音楽は、「自分の言葉にならない何かを誰かに伝えたい」と言う
自分の気持ちを満たすものだった、と最近よく思い出します。

それは、ギターを始める前からあった。
最初の経験は、吹奏楽部だったと思います。
サックスを始めて数ヶ月、広島の宇品中学の体育館で、
初めて父兄を呼んで、コンサートがあった時、
合奏に初めて参加した初めての舞台で、
音に包まれ、混じった時、感じたことのない一体感に包まれた。

そこが僕の始まりだと思います。

楽器を演奏する。メロディーに気持ちを乗せる、と言うのは、
「言葉にならない何かを誰かに伝えたい」と言うことの原点で、
言い方を変えれば、
「言葉だけじゃ、自分の本当の気持ちは伝わらない」と言う、
渇望の現れだったと、僕は思います。

だから、一緒に音を出して、その人と少し雑談でもすれば、
何時間も語り議論するより、ずっと分かり合える、と、もう子供の頃から
感じていた。

言葉は力が強すぎて、言葉にすればするほど、
分かり合えるとともに、誤解も先入観も相手に植え付けると感じてきました。

多分、音楽は、僕にとって、深いコミュニケーションの道具なのだと思います。
その道具の一つがギターだった、と僕は思います。

そう考えると、テクニカルな事を習得するのは、
自己表現の手段の一部に過ぎないのではないか、と思うんです。
ジャンルもそう。
ジャンルは、自分の御本尊をとりあえず、これに決めた、と言うだけに
時々感じるんです。

それより大事なのは、心を込めて表現しているか、と言うことではないか、
と僕は思います。

「心を込めて」が伝われば、心のある人ならば、
人は文句の言いようがないものだ、と僕は思います。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« CHICKENのカラオケつくりまし... | トップ | アンサンブル楽器としてのエ... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事