日本の繁栄も斜陽を迎えようとしています。福島原発事故がきっかけだと自分は考えています。西暦79年ローマ帝国が繁栄の頂点を極めようとしていた矢先、イタリア南部ヴェスヴィオ山が大噴火し一瞬のうちに文明都市が消えてしまったように日本の『豊かな経済』、教育水準の『高さ』、またミシュランによる格付けやB級グルメに代表される美食生活も3月11日を境に全て消えてしまいました。これからは日本で作られる農作物と日本列島の全ての海域でとれる海産物も放射能汚染にまみれてしまいます。国産であることが安心、安全であるとは口が裂けても言えません。3月30日の東京新聞で小さな記事ですが農林水産省が出荷制限で被害を受けた農家に対する保証について農協を通じて『仮払金』を支払う方向で調整に入ったと報じています。新聞報道によると出荷停止になっていない野菜等にも風評被害が広がっているが、保証されるのは『原発事故と相当な因果関係が認められる場合』(鹿野道彦農相)としており仮払いの対象にはしない方針~とめだたなく書かれていますが、これは大変重要な報道だと思います。どういう意味で重要かというと原発事故との因果関係の部分が何を意味しているのかしっかりと認識しなければいけません。80年代に福島原発付近の海岸で頭が2つある見たことのない奇形魚が発見されたことを福島の地元の新聞が報道していたことがあります。すぐに福島県庁に問題点を指摘し、調べるように働きかけたのですが、県庁職員は「原発との因果関係を指摘してほしい」と回答してきました。放射能汚染が日々拡大し深刻の度合いが高じている中でこれから予想される甲状腺がん患者、白血病患者、『奇形児』等が生まれてくる可能性が極めて高い中で日本政府は原発事故との因果関係を証明しろと冷たく言い放つに違いありません。3月11日の地震、津波、原発事故から丁度3週間になりましたが、鹿野道彦農相の発言は重大な意味があることに気付かなくてはならないと僕は警鐘を鳴らします。水産庁も「現時点では市場に出回る魚に問題があるとは考えていない」と他人事のように話していますが重要なデータは隠蔽し、消費者に知らせないでしょう。日本列島が放射能によって汚染列島になっている危険な現実を僕たちは真剣に考え生き延びたいと思います。
出荷制限以外の農産物も補償 原発事故で農相
2011/3/25 10:55 日本経済新聞web版より転載
鹿野道彦農相は25日、東京電力福島第1原子力発電所の事故による農産物への風評被害が広がりつつあることを受け、閣議後の会見で「(原発事故と)相当の因果関係が認められれば補償していく」と述べ、出荷制限の対象品目以外の農産物についても補償する考えを示した。ただ、因果関係をどこまで認めるかについては言及しなかった。
政府は基準を超える放射性物質が検出された福島、茨城、栃木、群馬各県のホウレンソウなどの農産物の出荷を制限している。これ以外の品目や他の地域の野菜でも取引先から返品されるなどの動きがみられ、生産者からは補償を求める声があがっている。
補償の範囲については「農林水産省だけでは判断できない」として、関係省庁と協議する意向を示した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f0/f73c9e5c25774912724a99934dfab086.png)
鹿野道彦農相
出荷制限以外の農産物も補償 原発事故で農相
2011/3/25 10:55 日本経済新聞web版より転載
鹿野道彦農相は25日、東京電力福島第1原子力発電所の事故による農産物への風評被害が広がりつつあることを受け、閣議後の会見で「(原発事故と)相当の因果関係が認められれば補償していく」と述べ、出荷制限の対象品目以外の農産物についても補償する考えを示した。ただ、因果関係をどこまで認めるかについては言及しなかった。
政府は基準を超える放射性物質が検出された福島、茨城、栃木、群馬各県のホウレンソウなどの農産物の出荷を制限している。これ以外の品目や他の地域の野菜でも取引先から返品されるなどの動きがみられ、生産者からは補償を求める声があがっている。
補償の範囲については「農林水産省だけでは判断できない」として、関係省庁と協議する意向を示した。
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鹿野道彦農相