【名護】第31回二見情話大会(同実行委員会主催)が1月31日、名護さくら祭り会場で開かれた。
ことしは男女22組が出場し、二見区の情景とともに男女の悲哀、戦争の哀れさを響かせ、観客を魅了した。
東京在住で、この日のために1年かけて練習した鎌田恭介さん(37)と笹路香織さん(29)が初出場で最優秀賞に選ばれた。
鎌田さんと笹路さんは東京の三線サークルに通う仲間。それぞれ沖縄旅行で三線の音色に魅せられた。三線歴は鎌田さんが8年、笹路さんは1年半。2人とも民謡大会への出場は初めてだが「まさかの最優秀賞」に輝いた。
約1年前に「二見情話」の歌詞や音色に興味を引かれて練習を続けていた2人は、知人から大会の存在を聞き、参加を決めた。歌の由来や二見の歴史を調べ、知人の協力を得ながらうちなーぐちや琉装の着付けを学んだ。沖縄にも数回足を運び、練習漬けの日々を送った。大会前の練習量は1日10時間以上という万全の態勢で臨み、演奏を楽しんだ。
本番ではミスもなく、思い通りに歌い切り、多くの拍手を受けた。
表彰式後、東京から駆け付けた友人らと喜び合った笹路さんは「協力してくれた方々のおかげで最優秀賞に選ばれた。お礼を言いたい」と笑顔で語った。
鎌田さんも「練習の成果を出し切ることができた。これまで支えてくれた沖縄の方々に感謝したい」と言葉を重ねた。
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