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デザインも由来も謎だらけの世界遺産 琉球国王が眠る巨大な沖縄風の墓とは?

2020-12-02 23:33:47 | ニュース

琉球王国時代の建築文化を象徴する陵墓「玉陵」=11月26日、那覇市首里

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2000年に「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の委員会で世界
文化遺産に登録され、12月2日で20年になった。

登録されたのは今帰仁城跡(今帰仁村)、座喜味城跡(読谷村)、勝連城跡(うるま市)、中城城跡(北中
城村、中城村)、首里城跡、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)、識名園、玉陵(たまうどぅ
ん)(以上、那覇市)、斎場御嶽(せーふぁうたき)(南城市)の九つ。

いずれも琉球が統一へ向けて動きだした14世紀から、王国文化が成熟する18世紀までの独自の歴史を示
す遺跡・名勝で、沖縄を代表する文化財が人類共通の宝として認められた。関係者は20年を振り返りなが
ら、今後の保存活用に向けて意欲を見せている。

首里城の西側に位置する玉陵は、1501年に尚真王が父尚円王の遺骨を改葬するために築いた第2尚氏王
統の陵墓だ。切り妻造りの屋根を持つ沖縄地方独特の破風墓(はふばか)形式としては現存するもので最古
かつ最大の規模。

琉球王国時代の建築文化と葬墓制を象徴するとして、2018年には国宝にも指定された。

解説会などを担う管理指導員の宮城春彦さん(56)は「琉球の築城技術の粋が詰まった祭祀空間。今に
残る沖縄の文化、精神世界が当時どうあったのかも感じることができる」と説明。デザインや由来など「謎
が多い」ことも魅力だと語る。

デイゴやアカギなどの緑で囲まれた厳かな空間。広がる敷地の奥には3棟の墓室が並ぶ。中室は洗骨前の
遺体を安置する部屋があり、東室には国王と王妃、西室はその他の王族の遺骨が納められていた。

自然の岩山を加工した石造りの外観は、16世紀の首里城の姿を模したとも言われている。

全体の配置などグスクと共通点が多いとされる中、東室と中室の間、ほぼ中央の円塔などの意味や役割は
不明のまま。欄干に正面向きの獅子が並ぶ中、東室前だけは相対向きである理由もはっきりしていない。

「研究し尽くされておらず、謎が多い。沖縄に残る精神文化まで解説できれば、もっと生きる」と宮城さん
。研究者を含め多くの関心が集まることを願う。

世界遺産登録後、ガイダンス施設「奉円館」などの整備が進み、県民にも周知された。来場者は当時の約5万7千人から一時倍増したが、昨年は約8万4千人と近年は伸び悩む。

那覇市文化財課主事で学芸員の江上輝さん(27)は、首里に残る他の文化財との関連性を強調し、「点
と点で結ぶことで重層的な琉球の歴史を学べる」と意義を語る。将来的に周辺の文化財とともに魅力を発信
する場にしたいと考えている。  

沖縄タイムス

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