会員制の米国系大型スーパー「コストコ」を運営するコストコホールセールジャパン(千葉県)は16日、南城市役所で地元説明会を開き、同市玉城垣花で2024年夏までを目標に「コストコホールセールジャパン沖縄南城倉庫店(仮称)」を開業すると明らかにした。店舗面積1万503平方メートルの平屋建てで駐車場は720台。生鮮や加工食品、日用雑貨やタイヤなどを販売する。
同社側が出店計画を明らかにするのは初めて。雇用人数は300~400人を想定し、同社の担当者は「なるべく市民に多く働いてもらうようにしたい」と本紙に話した。敷地内には荷さばき施設311平方メートル、給油所887平方メートル、138台分の駐輪場、従業員駐車場116台も設置する。営業時間は午前7時~午後9時としている。
地元説明会には地権者や住民ら100人ほどが出席。交通渋滞や騒音被害について懸念を示す意見もあり、南部東道路整備を求める声も出た。
同社は、南城市出店を決めた理由について「市側の協力的な姿勢や高速道路の開通、地権者組合内での協議がうまくいったことなど複数の理由がある」と本紙に説明した。
関係者によると、23年中の開業も検討していたが、造成工事現場で不発弾が見つかったことなどから遅れている。同社は、同市つきしろインターチェンジ(IC)南土地区画整理組合(比嘉聰理事長)と土地売買契約を締結後、来年春過ぎには着工したい考えだ。
比嘉理事長は「コストコ誘致を進めており、地権者は説明会の開催を喜んでいる。市の拠点となり、雇用も生まれてほしい」と語った。
(南部報道部・又吉健次)