琉球王国時代に描かれた歴代国王の肖像画「御後絵(おごえ)」のうち、第2尚氏18代尚育王(1835~47)の御後絵がカラーで模造復元され、19日から首里城公園黄金御殿特別展示室で一般公開される。
これまで白黒でしか見られなかった琉球国王の肖像画が、絢爛(けんらん)豪華によみがえった。
御後絵は琉球国王が亡くなった際に描かれた肖像画で、沖縄戦で全て消失した。
沖縄文化研究の第一人者の故鎌倉芳太郎氏が戦前撮影した写真とモノクロ乾板が残っているだけだ。
復元に当たっては鎌倉氏の資料のほか、現存する琉球絵画の類似事例を調査し、顔料を特定した。
調査、彩色制作に5年、表装裂(ひょうそうきれ)の再現に2年かかった。
鎌倉氏は尚育王のほか、尚円、尚真など合計10人の琉球国王の御後絵を撮影。今後、首里城公園では、年代が新しく根拠資料が多い尚〓(しょうこう)王(尚育王の父)の御後絵のカラー復元に取り組む。
沖縄美ら島財団首里城公園管理部事業課の上江洲安亨学芸員は「これまで白黒でしか見られなかった琉球国王の肖像画が彩色豊かに再現された。多くの県民に見てほしい」と話した。
金丸でした。
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