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こんな歌を口づさみたくなる木が、村営宿泊施設「シェーンガルテンおみ」近くの高台に、北アルプスを背景に美しい姿で立っています。
木はモミジの寄せ植えで、四季折々に装いを変えて見る人を楽しませてくれます。
テレビCMでお馴染みの「日立の樹」は、アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島の「モアナルア・ガーデンパーク」にあるアメリカネムとのことです。
早く、「日立の樹」のように大きく生長して欲しいものです。
我が家の近くの集落へ通じる高台に、今の季節が眺望最高となる小道があります。
遠くには雪に覆われた北アルプスが、その手前には幾重にも重なる山並みが、そして目の前には菜の花やタンポポが淡い緑の中で鮮やかなに咲いています。
長閑な田舎の風景そのものです。
いつまでもこのままでいて欲しい風景です。
里では雪も消えて春が訪れたというのに、標高1,000mの聖湖は未だに全面結氷のままです。
氷が岸から離れ春一番に押されて湖面を動くようになると一挙に融け始めるのですが、今年は少し先になりそうです。
湖畔に建つ竹久夢二の句碑『番場峠の5月の花は・・・』のような、山桜が咲く季節が早く来て欲しいものです。
▼湖畔に建つ竹久夢二の句碑
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▲三峰山頂への道
今日は久し振りの快晴、聖高原の三峰山頂へ登った。
積雪は予想より少ない。先客が歩いた足跡を辿り、しばらく歩くと山頂に到着。
すご~い!! 滅多に無い360度の素晴らしい景色が広がる。
西には北アルプスが、北には戸隠が、東には煙をたなびかせる浅間山が、南には麻績村の家並みが、見事な360度の大パノラマを構成している。
長野平もすっきりと見える。昔は猿が馬場峠(聖の峠)から善光寺さんの屋根が見えたというが、今日は澄んだ空気の中で善光寺本堂の屋根がハッキリと見えた。
久々の楽しい山歩きであった。
▼北アルプスの峰々
▼常念岳
▼長野平 善光寺本堂の屋根が見える
▼戸隠連峰
▼煙をあげる浅間山
▲陽の光で輝くカラマツ林
「寒の入り」通りに寒さが増し、標高1,000mの聖高原の木々は雪や氷で真っ白です。
カラマツの木々は、澄みきった青空を背景に陽の光を浴びてキラキラと美しく輝いています。
春は淡い黄緑の林、夏は力強い緑の林、秋は黄金色の林、そして冬は純白の林、それぞれに美しく姿を変えるカラマツの林は、私の大好きな林です。
▼自然のなす造形美/桜(ソメイヨシノ)の木
▲身近な風景などを使った2012カレンダー
今年も一年間、村内の風景などを写真に収め12月にカレンダーを作りましたが、身近な場所に四季折々の美しい景色があることに改めて驚きました。
村民憲章の一節『私たちは、美しい聖高原と永い伝統ある麻績村の村民です』の通りの美しい聖高原、そして伝統を護っている村民の姿、四季それぞれに変化する自然、これらに囲まれて住む毎日に幸せを感じます。
来年も、身近な風景や行事を写真に収められるよう、お世話になっているカメラたちに感謝しながら、しっかりと整備をしました。
▼カメラに感謝しながらの整備
▲東から太陽が昇る(午前6時50分)
我が家から徒歩で10分ほどの高台に、雄大な日の出を眺められる“サンライズポイント”があります。
夜明けとともに東の山並みのシルエットを徐々にはっきりとさせながら、太陽が少しずつ昇る。すると、辺り一面に降りていた白い霜が、その陽を受けたところから消えていく。
西に連なる北アルプスは、峰々を薄いオレンジ色に染めながら輝きを増していく。
山裾を見ると、放射冷却によって発生する霧が徐々に広がり上がってくる。
この“サンライズポイント”では、雲の上に居るような思いで様々なサンライズ・ショーを見ることができます。
▼西に連なる北アルプスの峰々はオレンジ色に染まる
初日の出参りも最高です。
▲紅く染まった山のもみじ
今年の紅葉は、異常気象によるのか、害虫によるのか、例年のような美しい輝きがない。それでも山に入ると美しく紅く染まったもみじに出合える。
白樺の木立と共に、薄日に照らされ優しく輝く姿は特別に美しい。足元には実生もみじがあちこちに生えている。
今年最後の力を振り絞り美しさを競っている山のもみじ、私を虜にして中々放してくれない。
▼実生もみじがあちこちに
▲このまま額に納めたい紅葉の始まった山もみじ
秋の山歩きは楽しく、心が洗われます。
キノコや木の実を採るのは勿論楽しいですが、美しい花や昆虫、日々変化する木々の景色に出会うと心が洗われる思いがします。
額にそのまま納めて部屋に飾りたいような景色がいっぱい、まさに秋の山は美術館のようです。
▼ヒョウモン蝶 ― 豹の様な紋が美しい
▼トリカブト
▲のんびりと魚釣り
東京赤坂見附の弁慶橋下で、のんびりと魚釣りを楽しむ光景に出会う。
超高層ホテルと交通量の多い道路に挟まれたお堀にボートを浮かせ、お世辞にも綺麗とは言えない水面に糸を垂らしている。
何が釣れるのだろうか・・・。暫く見入ってしまう。
江戸城の外堀であった弁慶濠は、浄化が進められながら、ボートや釣りの楽しめる都民の憩いの場となっているようだ。
30度近い炎天下でのんびりとした光景がなぜか優雅に思える。
▲青々と茂ったライ麦をすき込み土壌改良をする
八十八夜の頃になると、どこの農家でも農作業が忙しくなる。
田んぼでは水を張り代掻きをして田植えとなる。また、畑では夏に向けての野菜づくりが始まる。果樹園では花摘みをする。
これらの農作業は、穏やかな春陽の下で、春霞の中で、咲き誇る花の中で、萌え始めた新緑の中で行われる。
そして、この風景は実に美しく、そのまま切り取ると絵になる。
いつまでも残って欲しいふるさとの風景でもある。
▼田植え前の代掻き
▼夏野菜の苗を定植
▲花桃が満開
旧善光寺街道の麻績宿から北へ約1km、市野川地区で絵に描いた様な山里風景と出会う。今は花桃が絶好の見頃、白や桃色の花が緑を増す背景に映える。たんぽぽや菜の花の黄色も美しさを更に高めてくれる。
今の季節は、この道を通るのが楽しくなる。いつまでも残って欲しい山里の風景だ。
▼いつまでも残って欲しい山里の風景
▲ようやく開花した麻績小学校庭の梅(4月12日)
各地から桜の花便りが届いておりますが、麻績村内の桜はまだ堅いつぼみのままです。
いつまでも寒気が居座り昨日も雪が舞いましたが、このような中では開花するパワーが湧いてこないのでしょうか。
校庭の桜並木に混じって1本だけ梅の木があり、毎年これが先導役となって桜の花を咲かせてくれるのですが、今年はまだその気配が感じられません。
校庭で元気に遊ぶ子供たちからパワーをもらって、早く美しい花を見せてほしいものです。
▲常念岳が美しい
麻績村では野山の雪も消え、各所で美しい春の風景に出合う季節になりました。
北アルプス常念岳のビューポイントの一つ本町地区から望む姿は、白く光る雪が最も多い今の時期が特別に美しく感じます。
雄大なアルプスを背景に住宅が建つのどかな風景、これからは緑が加わり、黄色や赤の花が更に美しさを増してくれます。
東日本大震災に見舞われた地域にも、このような美しい春が訪れる筈であったのに・・・。
被災地にも、早く美しい春が訪れてくれることを願って止みません。